Apple Music、歌詞翻訳や発音ガイド導入 iPhoneをマイクにカラオケ可能に

アップルは6月9〜13日に開催した「世界開発者会議(WWDC)」で、今秋に導入予定の次期OS(オペレーティングシステム)「iOS 26」の主な新機能を発表。歌詞翻訳の表示や、カラオケ機能の強化などを行なった。
曲を聴きながら歌詞を瞬時に自分の好きな言語に翻訳することが可能に。この機能は、Apple Musicのインターフェースにシームレスに統合されており、オリジナルの歌詞と翻訳バージョンが切り替えられる。
対応言語は英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語、日本語、韓国語、中国語など幅広く、年内にさらに拡大する予定だ。
このほか、DJのように楽曲をシームレスにミックスする「AutoMix」や、歌詞の発音ガイドなどの機能も追加。Apple Musicで人気のカラオケ機能「Sing」では、iPhoneをマイクに、Apple TVでカラオケセッションできるようになる。iPhoneで曲をキューに入れたり、絵文字でリアクションしたりできる。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「先週発表されたiOS 26でApple Musicに歌詞翻訳機能が付いた。専門家のチューニングを得た機械学習なので、AI翻訳になる。J-Popが海外で聴かれる機会が増えているので、その助けにもなりそうだ。他にカラオケ機能を強化してきた。世界的シェアでApple Musicを超える中国テンセントミュージージックがカラオケで新しいビジネスモデルを作り成功していて、いずれ欧米のサブスクも追従するだろうと5年前、拙著でも予測したがだんだんと現実になってきた。ずっと言っているが音楽を聴くことのマネタイズはサブスク普及で一段落し、音楽で遊ぶことのマネタイズが次の成長につながる」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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