Instagramストーリーズ、Spotifyの曲を音付きで共有可能に
Instagramは6月30日、ユーザーがSpotifyからストーリーズにシェアした曲のプレビューを聴く機能を追加した。Instagramの発表を元に、TechCrunchが報じた。
Spotifyからストーリーズにシェアする場合、これまでは音声なしで、Spotify上の楽曲へのリンクを提供するだけだったが、今回の変更により、アプリを離れることなく、プラットフォーム上で音楽を共有し、発見することが容易になった。
先には、ノート機能にもSpotifyを統合。ユーザーはSpotifyで聴いている曲をリアルタイムでInstagramのノートに共有でき、フォロワーはどんな音楽に夢中になっているかを見てチェックできるようになった。
音楽機能を強化することで、Instagramは既にこの分野で大きな影響力を持つTikTokとの競争力を高めることが可能となる。
(文:坂本 泉)
榎本編集長
「InstagramでシェアしたSpotifyの曲をすぐ再生出来るように。facebookやTwitter(現X)が普及した2010年頃、「音楽もSNSマーケティングの時代だ」と言われるようになったが実際にはSNS上で音楽を気軽に再生できる形でシェアできず、音楽に強いSNSの登場が長らく待望された。その後、TikTokの登場で一気に音楽のSNSマーケティングは一般化し、さらにここ一年で短尺動画SNSが音楽サブスクとの融合が進んだことで、SNSでの音楽プロモーションは15年近くかけてようやく環境が整った。ただ、このアイデア自体は1998年当時、大学生だったショーン・ファニングがNapsterを発明したときの、彼の基本構想だった(拙著参照)。当時、SNSも誕生していたが不発に終わっていた(SixDegreesとか)。ついでにいうとNapsterの聴き放題を基本無料+月額制にしようと考えたのが彼の親友、ショーン・パーカーでその構想を聴いたアメリカのメジャーレーベルが音楽サブスクを始めたのが2001年。それを思うと彼ら若者の構想が実現するのに四半世紀かかったことになる。ネットの技術革新というのは早いようで遅いものでもある」ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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