CISAC、加盟する世界の著作権管理団体の2022年の使用料徴収額をもとに世界徴収レポートの2023年版を発行

ビジネス 音楽業界

CISACは、加盟する世界の著作権管理団体の2022年の使用料徴収額をもとに、「CISAC Global Collections Report(世界徴収レポート)」の2023年版を発行した。

このレポートは、音楽、映像、演劇、文芸および視覚芸術の著作権管理団体(JASRAC含む)による使用料徴収を基礎とした統計のほか、トレンド分析、加盟団体のケーススタディー、政策提言等で構成されている。

これによると、2022年の著作物使用料総額は121億ユーロとなり、前年比26.7%増、コロナ禍前の2019年比でも19.8%の増となった。使用料総額の大半を占める音楽分野では、108億ユーロとなり、前年比28%増、2019年比でも21.4%の増となった。デジタル(配信)の急伸と、ライブ・コンサートやBGMなど演奏分野の回復が主な増収要因だ。

特にストリーミングおよびサブスクリプション市場の堅調な成長に押し上げられたデジタル(配信)は、前年比33.5%増の42億ユーロとなった。これは全徴収額の35%で、コロナ禍前の約2倍であり、放送を抜いて全分野の中でトップとなった。

CISACは、世界中の音楽、映像、演劇、文芸および視覚芸術の著作権管理団体によって構成されており、2023年10月現在、116ヵ国・地域の225団体が加盟している。

オススメ