広告・取材掲載

広告・取材掲載

Spotify、「プラチナ」料金プラン新設。インドなど新興5市場で

ビジネス 海外

Spotifyは11月13日、インド、インドネシア、サウジアラビア、南アフリカ、アラブ首長国連邦(UAE)の5市場で、刷新されたサブスクリプション構造の試験運用を開始。新規ユーザー向けに、3つの異なるプレミアムプランを導入するとともに、デュオ・ファミリープランを廃止した。Music Business Worldwide(MBW)などが伝えた。

インドの場合、旧プラン体系で標準の「個人プレミアム」(旧標準プラン)は月額139ルピー(約244円)だった。新プラン導入後は、同等の「プレミアムスタンダード」が43%増の同199ルピーとなる。価格重視の消費者向けに新設される「プレミアムライト」は旧標準プランと同額の同139ルピーに。最大の変更点である「プレミアムプラチナ」は同299ルピーで、旧標準プランの2倍以上となる。

プレミアムプラチナは唯一のマルチユーザーオプションで、ロスレス音質への独占アクセスに加え、AI DJやAIプレイリストといったAI搭載機能、サードパーティー製のDJアプリとの連携、ミキシングツールなどが利用可能。同プランに限定されている機能の大半は、同5市場では新規導入となるが、ロスレスオーディオのように米国や日本などで標準プランに含まれているものもある。

既存ユーザーは、現行の特典と機能を維持できるが、新プランへのアップグレードも可能。広告付き無料プランの提供も継続される。

(文:坂本 泉)

榎本編集長

「Spotifyが新興国で新たなプランを導入(試験運用)。プレミアムライト、プレミアムスタンダード、プレミアムプラチナムの3段階が用意される。インドでの料金を日本の値段感に置き換えるなら(為替換算ではなくて)、ライトが750円、スタンダ(320kbs)ードが1080円、プレミアムが1630円という感じだ。ライトは広告無しだが低音質(160kbs)、スタンダードはふつうの音質でオフライン可、プラチナムはロスレスでAIDJ機能も使える。先進国でも今後、高価格帯のMusic Proプランが予定されており、そのキラーコンテンツは先行チケット、ハイレゾ、独占コンテンツではないかと予想されている。サブスクの普及が終わりつつある先進国と、いよいよサブスクの成長が見込まれる新興国で戦略を変えて当たるのだろう」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。

ポッドキャスト概要:

Musicman Podcast — 業界の“今”を深掘り

「Musicman大学」は世界の音楽業界の最新トピックスを解説。講師は『音楽が未来を連れてくる』の著者、Musicman編集長・榎本幹朗。「Talk&Songs」は月間500組ものアーティストニュースを担当するKentaが選ぶ、今聴くべき楽曲と業界人必聴のバズった曲を解説。

Spotifyでポッドキャストを聴く

プレイリスト概要:

記事連動セレクション — エピソードと繋がる楽曲たち

月間500のアーティスト記事から厳選した楽曲と、業界人必聴のバズ曲をプレイリストで。最新シーンの決定版!

Spotifyでプレイリストを聴く
@musicman_nusicman