ラップバトルアニメ映画「ヒプノシスマイク」が日本興行収入の記録更新 観客参加型の映像体験でリピーター続出
ラップバトルを題材にしたインタラクティブ映画「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」の興行収入が25億円を突破した。「週間映画ランキング」が開始された2004年以降、公開初日から100館以下の上映館数で25億円を突破した作品は日本初となる。
この作品は東宝配給・キングレコード製作。米Kinoインダストリーズのプラットフォーム「CtrlMovie」を活用し、観客がスマートフォンでリアルタイムにストーリー展開を投票できる仕組みを構築し、上映回ごとに展開や結末が変わる「日本初の」インタラクティブ映画だ。口コミで勢いを増し、8週連続で観客数を伸ばすとともに、リピーター客が総興行収入の80%以上を占めた。
Kinoインダストリーズのトビアス・ヴェーバー・インゴールド共同CEO兼共同創業者は、米エンターテインメント業界誌バラエティー(Variety)に対し、「ヒプノシスマイクの成功は、インタラクティブシネマが収益性の高い新たなフロンティアであることを証明した」とコメント。分岐型ストーリーの映画は、平均して通常映画の4〜6倍の収益を上げていると指摘した。
(文:坂本 泉)
榎本編集長
「海外が注目。アニメキャラのラップバトルの勝敗を映画観客が決め、48通りのエンディングがあるアニメ映画「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」が100館以下の小規模興行ながら100万人の動員、売上25億円に達したことが米Variety誌などで報道されている。制作は日本のキングレコード、インタラクティブのシステムはアメリカKinoインダストリーズが手掛けた。鬼滅、チェンソーマンと全米映画興行1位を日本アニメが立て続けに取ったことで、アメリカのエンタメ業界からの注目が集まっている印象だ。」ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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