HYBE、米国でレーベルサービス部門を正式立ち上げ

HYBEの米国法人は、国際市場におけるアーティスト育成を目指す新たなフルサービス型の国際組織「HYBEレーベル・サービス(HLS)」を正式に立ち上げた。流通、製造、マーケティング、プロモーションサービスをワンストップで提供する。Music Business Worldwide(MBW)などが伝えた。
HLSの最高事業責任者(CBO)には、HYBE米国法人の元最高戦略責任者(CSO)であるライアン・ヒョンウ・ノ氏を任命。同氏は、HYBEのジェイソン・ジェサン・リーCEOおよび米国法人のアイザック・リーCEO兼会長の直属となる。
HYBEはHLSを、同社の全レーベルとアーティスト向けの統合型ワンストップサポートセンターと位置付け、グローバル展開の最大化に向けた必須サービスを効率化すると説明。HLSはグローバル流通部門とグローバルマーケティング&プロモーション部門の2部門で構成される。広報担当者によると、HYBE所属アーティストだけでなく、独立系アーティストやレーベルとも提携を進めている。
(文:坂本 泉)
榎本編集長
「BTSを擁するHYBEがアメリカでレーベルサービス「HLS」を開始する。レーベルサービスというとTuneCoreやDittoを使っているアーティストが自分の楽曲の権利をほぼ保有したまま、プロモーションやグローバル展開をメジャーレーベルに委託するタイプのもの(エド・シーランが有名な例)が最初に思い浮かぶが、HYBEのレーベルサービスは(そういうのもあるかもしれないが)違うようだ。HYBEにはアメリカならイサカ・ホールディングス(ジャスティン・ビーバー等)、韓国なら議論を呼んだADOR(NewJeans)など様々なレーベルが各国で展開されているが、こうしたHYBE傘下のレーベルのグローバル展開やグローバル流通を一手に集約する中核的な役割を担い、傘下の各レーベルは楽曲制作や音楽活動に集中できるという仕組みになるようだ。」ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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