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HYBE、インドに現地法人 米国ではパラマウント制作のK-POPミュージカルドラマのキャスト決定

ビジネス 海外

HYBEは9月23日、K-POPアイドル育成システムのさらなる拡大とグローバル化戦略の一環として、インドのムンバイに現地法人を正式に設立したと発表した。全国規模のオーディションを通じて現地の才能を発掘し、インド市場に特化したトレーニングシステムで選抜者を育成する計画だ。

インド現法の設立は、かねて進める「マルチホーム・マルチジャンル」戦略の一環で、米国、日本、中南米、中国に続く、5つ目の海外拠点となる。同拠点では、アーティスト発掘・育成から音源制作、マネジメント、マーケティング、コンサート企画まで、音楽産業全般を網羅するHYBEの「360度機能」を現地に展開。所属アーティストのインド進出も支援する予定だ。

インドは人口14億6,000万人で、米国に次ぐ音楽ストリーミング利用者数(1億8,500万人)を擁する。韓国国際文化交流振興院によると、インドにおけるK-POPのストリーミング再生回数は2023年から2018年にかけて362%増加した。

米国では同社現法とパラマウント・ピクチャーズの提携により制作中のK-POPミュージカルドラマのキャストが決定。韓国で全編撮影された初の米国大手スタジオ映画で、2027年に劇場公開を予定している。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「BTSを擁するHYBEの国際戦略。K-POPアイドルで培った育成、マーケのシステムを米国、日本、中南米、中国で展開中だが、インドでもインド人のスターグループ育成に特化した現地法人を設立。インドはYouTube大国であり映画大国であることからテレビや有料配信を使った方式とは異なったアプローチをしてきそうだ。同国ではInstagramがマイクロドラマを仕掛けているが、HYBEのインド法人がYouTube、映画、マイクロドラマをどのように使ってくるか。日本の今後にも参考になること、そして世界の音楽産業の次のけん引役としてインドが予測されていることから、注目しているのは私だけではないだろう。マイクロドラマはすでに中国(70億ドル)、インド(50億ドル)で巨大市場を作りつつある

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。