YouTube、動画吹き替え用の多言語音声機能を全クリエイターに提供開始
YouTubeは9月10日、2年間にわたる試験運用を経て、多言語吹き替え機能を正式に開始したと発表した。これまで限られたクリエイターのみ利用可能だったが、今後数週間をかけて広く展開していく。
グーグルの生成AI「Gemini」の技術が活用されており、クリエイターの口調や感情を再現できる。
同社によると、動画に多言語音声トラックをアップロードしたクリエイターの総視聴時間のうち、その動画の主要言語以外の言語での視聴が占める割合は平均25%以上。テスターの1人であるジェイミー・オリバーのチャンネルでは、多言語音声トラックの採用後、視聴回数が3倍に伸びた。
YouTubeは6月、一部のクリエイターを対象に、多言語サムネイル機能のテストを開始。より広範なグローバル視聴者層にリーチできる機能の拡充を進めている。
(文:坂本 泉)
榎本編集長
「YouTubeでAIを使って多言語吹き替えできる機能が正式稼働。クリエイターの口調や感情を再現できるのでJ-POPカルチャーを伝える武器になりそうだ。ただ日本語から変換できる言語は現在、限られていて主に英語、ヒンドゥー語、インドネシア語となるようだ。またナレーション用で歌を吹き替えることはできない。ただ、歌を自動吹き替えする生成AIは存在するので、GoogleのGeminiが進化すれば、いずれ搭載されるようになるだろう。現時点では日本語の歌詞の自動テロップ出しは可能(精度に課題あり)だが、ローマ字表記は不能。その自動テロップを多言語に変換することも可能だ」ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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