広告・取材掲載

広告・取材掲載

ラスベガスの「スフィア」、開業2年で黒字化達成へ 第2四半期は純利益226億円

ビジネス 海外

ラスベガスに総工費23億ドルの球体型アリーナ「スフィア(Sphere)」を所有する米スフィア・エンターテインメントは、2025年第2四半期(4〜6月)の純利益が1億5,180万ドル(約225億7,500万円)となり、前年同期の4,660万ドルの赤字から黒字に転じたと発表した。

同社はアラブ首長国連邦の首都アブダビにもスフィアを建設する準備を進めており、2023年にラスベガスの会場をオープンして以来、ようやく黒字に転換しつつある。

売上高は2億8,270万ドルと3%増加。このうち、会場収入は1億7,560万ドルで16%伸びた半面、テレビ子会社のMSGネットワークスは1億710万ドルと12%縮小した。

ジェームズ・ドーラン会長兼CEOは決算説明会で、アブダビのスフィア建設プロジェクトは順調で、他の大規模なスフィアについても協議中だとコメント。より早く、低コストで建設できる「小規模スフィア」のビジネスモデルの開発も進んでいると述べた。小規模スフィアの収容人数は、ラスベガス会場の1万7,500人に対し、5,000人程度となる見通し。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「ラスベガスの巨大球体型アリーナ「スフィア」が黒字化。Q2売上は16%増の1億7,560万ドルで、単純に4倍で年換算すれば驚きの2兆円規模になる。2年前にU2がこけら落としを担当してそのまま常設公演(いわゆるレジデンシー)で40公演、66万人以上を動員して話題になったが、その後うまくいくのか世界のエンタメが注目していた。ちなみに「スフィア」の巨大球体のLEDの面積は53,900 m²で東京ドームのグラウンドの約4倍ほど。観客のキャパは2万人ほどだ

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。