音楽フィンテックbeatBread、主要インディーズ音楽業界団体とファンド「GIF」設立 独立系セクター強化へ

独立系のアーティストやレーベル向けの資金調達プラットフォーム「beatBread」は、主要インディーズ音楽業界団体と提携し、独立系レーベルやディストリビューターに特化した1億ドル(約150億円)規模のファンド「グローバル・インディペンデンス・ファンド(GIF)」を設立した。
同ファンドは、インディペンデント音楽協会(AIM、英国)、AIMアイルランド、ワールドワイド・インディペンデント・ネットワーク(WIN)、IMPALA(欧州)との提携により設立された。
レーベルは既存カタログの収益を担保に借入を行い、「日常的な意思決定の主導権を維持」しながら、新規アーティスト契約のための前払金を獲得し、事業経営・拡大のための資金調達が可能となる。GIFを利用するディストリビューターは、音楽業界の権利管理プラットフォーム「OpenPlay」やその他サービスにもアクセス可能となる。
(文:坂本 泉)
榎本編集長
「音楽系のフィンテックBeatBreadが1億ドルをアーティストに出資するファンドを設立。インディーズ大国イギリスのインディペンデント音楽協会などと提携で実現。インディーズやTuneCoreなどDIYアーティストのステップアップを支援する。beatBreadは簡単に言うと、将来のストリーミング再生数をAIで予測し、その予想収益を担保にアーティストが制作費やマーケティング費を資金調達できる仕組み。レーベル契約のアドバンス(前払金)と違い、権利はアーティストが持ったままになる。2022年にはインディーズのElley Duhé が7桁ドル(日本円なら億単位)の資金調達を実現した。彼女は現在、Spotifyで13億再生の曲があり、億超えの曲を複数持っている。」ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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