ローランド、25年1月~3月期は20%増益 米関税で通期予想を下方修正

ローランドは、2025年12月期第1四半期の連結業績(2025年1月1日~3月31日)を発表した。
売上高は、225億4,300万円(前年同期比2.1%増)、営業利益は14億4,200万円(同7.8%減)、経常利益は13億4,300万円(同19.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は18億3,500万円(同87.1%増)となった。
鍵盤楽器は、売上高が58億1,900万円(前年同期比6.6%増)。電子ピアノは、中国では引き続き対前期比で厳しい状況が継続しているが、次第に底打ち感が見られた。その他の主要地域においては、販売は徐々に回復し堅調に推移した。ポータブルキーボードは、前期投入の新製品効果が継続し、堅調に推移した。
管打楽器は、売上高が64億2,500万円(前年同期比2.8%減)。ドラムは、昨年発売した大型新製品の需要が大変好調であるものの、一部で在庫切れが発生し、セルインはやや想定を下回った。電子管楽器は、中国及び低価格帯では競合の影響が引き続き見られるが、高価格帯の販売は堅調に推移した。
ギター関連機器は、売上高が55億7,500万円(前年同期比0.8%増)。ギターエフェクターは、概ね需要は堅調に推移したが、一部在庫切れの影響もあり、セルインはやや想定を下回った。楽器用アンプにおいても、昨年発売した新製品の需要は旺盛で堅調に推移しているが、同様に一部在庫切れの影響を受けた。
クリエーション関連機器&サービスは、売上高が32億4,700万円(前年同期比8.0%増)。シンセサイザーは、前期また今期に投入した新製品群が貢献し大変好調に推移した。ダンス&DJ関連製品では、前年発売した限定モデル出荷の反動減、既存製品の需要減少等により低調に推移した。ソフトウエア/サービス分野では、Roland Cloudにおいて、ユーザーのLTV(ライフタイムバリュー)を高めるためのコンテンツやサービスの提供を継続的に行い、会員数は引き続き増加した。
映像音響機器は、売上高が7億9,800万円(前年同期比8.7%増)。ビデオ関連製品は、設備需要が徐々に回復し堅調に推移した。
通期見通しについては、米国関税政策の不確実性を踏まえ、2月13日に公表したものを上限値に、新たに下限値を設定した。売上高は969億〜1,009億円(前期比2.5%減〜1.5%増)、営業利益は810億〜101億円(同18.6%減〜1.5%増)、経常利益は77億〜97億円(同8.5%減〜15.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は57億〜72億円(同4.6%減〜20.5%増)と予想している。
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