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ティアック、25年4月~6月期は赤字縮小

ビジネス 音楽業界

ティアックは、2026年3月期第1四半期の連結業績(2025年4月1日~6月30日)を発表した。

売上収益は31億5,200万円(前年同期比2.6%増)、営業損失は2億9,200万円(前年同期は営業損失2億7,500万円)、親会社の所有者に帰属する四半期損失は2億6,400万円(前年同期は親会社の所有者に帰属する四半期損失3億9,300万円)となった。

音響機器事業の売上収益は22億7,400万円(前年同期比1.5%増)、セグメント営業利益は1億3,200万円(同47.2%増)となった。

プレミアムオーディオ機器(ESOTERICおよびTEACブランド)は、ESOTERICブランドにおいて、ネットワークプレーヤーは好調に推移したが、その他のカテゴリーは低調に推移。TEACブランドにおいては、Referenceシリーズが好調に推移し、またターンテーブル、フルサイズコンポカテゴリーは堅調に推移した。輸入ブランドにおいては、Tannoyブランド、Klipschブランドのスピーカーが好調に推移。米国の通商政策に起因する世界経済の先行き不安の影響もあり、各地域で高額商品の販売が低調となり、プレミアムオーディオ機器全体では、前年同期比で減収となった。

音楽制作・業務用オーディオ機器(TASCAMブランド)は、BtoB事業において、安定した音響設備機器需要により主力録音再生機と各種周辺機器の販売が好調に、機能追加を行った業務用ミキサーの販売が堅調にそれぞれ推移。BtoC事業においては、海外を中心にクリエイター向け製品の需要が安定しており引き続き堅調に推移した。なお、米国の通商政策については、米国販売子会社が前倒し仕入を進めていた在庫を中心に販売したことにより、大きな影響はなかった。その結果、音楽制作・業務用オーディオ機器全体では前年同期比で増収となった。

情報機器事業の売上収益は7億3,500万円(前年同期比9.3%増)、セグメント営業損失は1億1,000万円(前年同期は営業損失9,200万円)となった。

計測機器は、データレコーダーにおいて、前期末上市の新製品がリースレンタル業界向けで導入が進まず、またセンサーおよびデジタル指示計においては、生成AI向けを除くPCやスマートフォン、自動車分野向けの半導体需要が緩やかに回復しつつある中、大手顧客からの受注が依然として限定的だったことから、カテゴリー全体では、前年同期比で減収となった。医用画像記録再生機器は、国内の消化器内視鏡向けレコーダーの販売が需要増により好調に推移し、フラッグシップモデルの手術画像記録用4Kレコーダーは、国内および北米での堅調な販売に加え、アジア向けOEM販売の本格化により好調な推移となり、前年同期比で増収となった。機内エンターテインメント機器は、前期末に構築した船舶業界向けのストック収益モデルの寄与や海外顧客向けの保守部品販売により前年同期比で増収となり、主力製品の機内サーバーは顧客開拓が進行しており、新たな受注獲得に向けた商談が複数進行中。ソリューションビジネスは、医用向けサーバーやPCなどの出荷が好調に推移し、前年同期比で増収となった。

通期の業績予想については、5月14日に公表したものを据え置いた。

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