テイラー・スウィフト、リリースパーティーのチケットが予約販売初日に1,500万ドル売り上げ

テイラー・スウィフトの新アルバム「The Life of a Showgirl」の公式リリース・パーティー映画の鑑賞チケットが、予約販売開始から24時間で1,500万ドル(約22億円)を売り上げた。10月3日~5日の週末限定上映で、興行収入は3,000万~5,000万ドル(約44億~73億円)を見込んでいる。複数の情報筋の話として、ハリウッド業界誌「Deadline」が9月20日報じた。
この映画「TAYLOR SWIFT | THE OFFICIAL RELEASE PARTY OF A SHOWGIRL」は、3日間限定で全米のAMCシアター540館で上映される。上映時間は約89分で、アルバム収録曲「The Fate of Ophelia」のミュージック・ビデオの初公開や、撮影の舞台裏映像、その他の曲の歌詞動画やアルバム解説などが含まれる。本作は、欧州を中心に他18カ国でも公開を予定。
スウィフトは2023年のコンサート映画「Taylor Swift: The Eras Tour」でもAMCと組んでおり、同作は世界興収収入2億6,700万ドルを突破。コンサート映画とドキュメンタリー映画の両分野において、史上最高の興行収入を記録した。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「テイラー・スウィフトの新アルバムのリリース・パーティー映画が初日で1,500万ドル(約22億円)を売上。週末限定上映という超強気の方式だが3,000万~5,000万ドル(約44億~73億円)が見込まれている。昨年からStationheadなどオンラインで大物アーティストがリリースパーティーを開く例が増えていたが、課題はすごい人数が集まるのにマネタイズが音楽サブスクのアルバムの宣伝か投銭ぐらいだった。リリース・パーティーは次の大物(Next Big Thing)候補として私も紹介してきたが、テイラーは彼女にしかできないスケールで新世界を切り開いてみせた。これでようやく音楽業界もリリース・パーティーの潜在力に本気になるだろう。映画、アニメ、配信等々、アーティストの規模によって、どの形が正解になるかはこれからのフロンティアになるが、中核的なポイントはライブを映像化するだけではなく、そこにストーリーを入れることが人々を引き付けることになると今後、私も口を酸っぱくして繰り返し語っていきたい」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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