サムスン傘下のハーマン、デノンやマランツ、B&Wなど500億円で買収

韓国・サムスン電子の完全子会社で車載部品と音響機器を手がけるハーマンインターナショナルは5月6日、米医療機器マシモからコンシューマーオーディオ部門「サウンドユナイテッド」を買収することで合意したと発表した。取引額は3億5,000万ドル(約517億4,000万円)。年末までの取引完了を見込む。
サウンドユナイテッドのポートフォリオには、DenonやMarantz、Bowers & Wilkins(B&W)といった老舗ブランドが含まれる。一方のハーマンもHarman Kardon、JBL、AKG、Mark Levinsonなど複数の著名ブランドを保有している。
ポータブル・オーディオ分野で約60%の市場シェアを持つとされるハーマンは、サウンドユナイテッドのブランドをライフスタイル部門に統合する計画だ。
ハーマンは2017年、サムスン電子に80億ドルで買収された。
マシモは2022年にサウンド・ユナイテッドを10億2,500万ドルで取得。かねて、コア事業に集中する方針を示していた。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「ハーマンがサウンドユナイテッド買収で、サムスン傘下には日本のDenonの他、おなじみのMarantz、JBL、B&W、AKG、Mark Levinsonなど錚々たるオーディオブランドが集結することになった。なお昨年のホームオーディオの世界市場規模は214億ドル(Futuresource Consulting予想)で前年比2.3%減で、生き残りをかけて業界再編が進んでいる印象だ。なおサブスクと共に伸びているイヤホンやヘッドフォンの世界市場規模は前年比6%プラスだった(同じくFuturesource Consulting)。」
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