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Spotify、ポッドキャスターに総額1億ドル支払い 第1四半期

ビジネス 海外

Spotifyは4月28日、2025年第1四半期(1〜3月)のポッドキャストの権利者への支払い総額が1億ドル(約145億円)以上だったと発表した。同プラットフォームでの「ビデオポッドキャスト(動画版ポッドキャスト)の台頭」を強調している。 

この1億ドルには、広告ベースの収益と「Spotify Partner Program」を通じて生み出された収益の両方が含まれている。 

前者はフォーマットに関係なく、対象となるすべてのポッドキャストに届く。一方の後者は、米国など一部地域で1月に稼働した、動画とオーディオのクリエーターに新たな収益化オプションを提供するもの。Spotifyがマネタイズした音声広告収入のほか、有料契約者のストリーミング量に応じた報酬が得られる。 

Spotify Partner Program(オーディオブック、レッスン、テレビ番組も対象)の総収益は、2月に前月比23%、3月に29%それぞれ拡大。このプログラム開始以降、月間アクティブ・ビデオポッドキャスト数は28%伸びた。 

(文:坂本 泉)  

榎本編集長「Vodcast(YouTubeでもよく見られる目を切っても楽しめるトークメインの動画)でポッドキャストが一気に普及したが、Spotify内でもVodcastは好調で、今年Q1、Spotifyのポッドキャスト・クリエイター側への支払いが1億ドル(約145億円)を超えた。音楽側から見ると、音楽メインのプラットフォームで音楽以外が伸びているのは音楽側への支払いが減る遠因になりうるので、Spotify上の音声番組で音楽を使えるようにして音楽自体のシェアを維持していく必要がある(5年前の本でも書いたが)。動画が短尺化して音楽の広告ストリーミング売上が減ってきている対策としてもそれが望ましい。」