タワレコ、フジロック2022での環境保全活動に協力 ボードウォーク修繕や来場者参加型ブースへの協賛など

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7月29日から7月31日にかけて新潟・湯沢町苗場スキー場で開催された「フジロックフェスティバル2022」。タワーレコードが第1回目から協賛企業として唯一参加しているこの野外音楽イベントでは、物販ブースの出店だけでなく環境NGOとパートナーシップを組み、環境に配慮した活動への協力を第2回の開催から長年にわたって続けてきた。海外メディアから”世界一クリーンなフェス”と称されたことのあるフジロックでの、サステナブルな活動を紹介する。

もともとはAVALON FIELDが行っていたCO2 排出量の削減を考え、バイオディーゼル、太陽光等でフィールド全体の電力まかなう”NEW POWER GEAR”活動を2005年からタワーレコードがサポート。その後、会場全体のクリーンエネルギー化をめざし、ボードウォークの照明電力の廃油原料化や間伐材を再利用したパンフレット、ポスター制作が進み、2011年に発足したのが「フジロックの森」プロジェクトだ。

これまで少しずつ延長され、現在全長約2kmにもわたって「フジロックの森」を通る苗場ボードウォーク。タワーレコードがコラボしているMAD BUNNYをはじめ、さまざまなオブジェが出没するフジロックの名物木道。実はここ、新潟の激しい雪や台風にさらされるため、雪解け後には毎年整備しておく必要があるとのこと。そこで毎年数回ボランティアを募って「ボードウォーク・キャンプ」が開催されている。

7月2日の70回目では、タワレコスタッフも参加して手伝い。参加者への衣料品提供や傷んだ部分の木材張り替えを行った。ちなみに担当した場所は、タワーロゴと「NO MUSIC, NO LIFE.」のスプレー文字が目印。ほかの場所にも参加企業や団体の名前が刻まれて、歩くたびにボランティアへの感謝の気持ちが沸いてくる。

さらに今年、フジロック開催日にアウトドアブランド「KiU」ブースでのチャリティ企画にも協力。ピンポンを使ったゲームの賞品にタワーレコードの協賛グッズが使用された。3日間で約1200人が参加して集まった参加費の総額約60万円を、「フジロックの森」プロジェクトに全額寄付している。

そして、第3回(苗場ではじめて開催された年)からフジロック、NGO、タワーレコードの共同活動として配布が開始されたごみゼロキャンペーンバッグ。3団体それぞれのデザイン3種類を毎回オリジナルで、ごみを資源としての回収することを目的に製作している。

これまでは回収されたペットボトルをリサイクルした袋を配布していたが、コロナで分別回収が難しくなったこともあり、昨年から「ライスレジン」と呼ばれる廃棄になってしまう地元新潟の米を有効活用した素材で作られている。

これを来場者に配布しているのが、第2回フジロックからパートナーとして活動しているNGO法人のiPledge(旧A Seed Japan)だ。

この団体が実施している「ecoアクションキャンペーン」では、”フェスを日常に持ち帰る”をテーマに環境問題や社会問題に対してのアクションを促すことを目的として、来場者参加型のブースを運営していた。

“自然と音楽の共生”をかかげているフジロックフェスティバル。日本の代表的な音楽フェスであると同時に、日本の自然の魅力を国内外に発信し、その恩恵を地域へ還元する重要な役割を果たしてきた。

タワーレコードはこのイベントに関わりつづけ、サポートを継続することで、音楽を通して社会の課題解決に貢献する活動を行っていくとのこと。

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