広告・取材掲載

広告・取材掲載

ソニー、音楽著作権ビジネスは9%増収 25年4月〜6月期

ビジネス 海外

ソニーのレコード音楽事業と音楽出版事業を合わせた売上高は、2025年4〜6月に27億6,800万ドル(約4,080億円)となり、前年同期比8.8%増加した。ソニーグループが公表した決算報告書を基に、Music Business Worldwideなどが独自に米ドルに換算して算出した。

この計算では、ソニーの全世界における音楽制作事業および音楽出版事業は含まれるが、ゲームやアニメなどの「ビジュアルメディア・プラットフォーム」部門の売上高は除外されている。

なお、音楽マーチャンダイジングやライセンシングを含む、ソニーの「付随的」音楽著作権ビジネスは「レコード音楽」の売上として計上されている。

売上高を部門別に見ると、レコード音楽事業は8.4%増の20億9,000万ドル。うち13億6,000万ドルはストリーミング(サブスクリプション収入+広告収入)によるもので前年から7.3%伸びている。フィジカルは19.0%増の1億8,000万ドル、「付随的」音楽著作権ビジネスは3.1%増の4億8,100万ドルだった。

音楽出版部門は9.9%増の6億8,300万ドル。このうち、3億9,200万ドルはストリーミング由来で8.0%拡大した。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「ソニーミュージックのQ2決算は既に記事化したが、こちらはドルベースであるのと、日本のソニーミュージックの稼ぎ頭であるゲーム・アニメ事業を差し引いた数字。特徴的なのはフィジカル売上が19%も伸びていることだが、すでにストリーミング売上と比べて13%ほどの小規模になっているので増減の振れ幅は出やすいことに留意したい。音楽出版部門6億8,300万ドルのうち、3億9,200万ドルはストリーミングで、放送経由の著作権収入が主流だったこの世界でもストリーミングが主役になっていることが再確認できる」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。

関連タグ