著作権を含む知的財産権の研究者が海外の研究機関で一定期間研究を行うことを支援する事業「JASRAC 国際フェローシップ」創設、在外研究員を募集

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日本音楽著作権協会(JASRAC)は、著作権を含む知的財産権の研究者が海外の研究機関で一定期間研究を行うことを支援する事業「JASRAC 国際フェローシップ」(JASRAC Global Fellowships)を創設した。これに伴い、初めて採用する在外研究員を募集する。

近年、著作権制度は複雑化・高度化しており、海外の動向を踏まえた幅広い知識を持つ研究者を育成する必要性が高まっている。このような状況から、JASRACは、著作権を含む知的財産権制度に関する建設的な提言を行うことができる優れた人材の育成に資することを目的に、研究者の在外研究活動への支援を開始することとした。

本事業では、在外研究員として採用する研究者に、海外の研究機関で研究を行うために必要となる渡航費、滞在費、調査研究費などの費用を幅広く支給することで、研究活動を支援する。

募集期間は、2022年8月1日から同年9月30日まで。採用予定者数は1人〜3人で、支度金、渡航費、滞在費(年間最大600万円)、調査研究費、傷害保険料などを支給する。在外研究期間は原則1年間(延長制度あり)となっている。

JASRACは、音楽文化の普及発展に寄与することを目的として、2019年度に委託者共通の目的にかなう事業(音楽文化事業)のための支出の制度(※)を新たに導入した。今回の「JASRAC 国際フェローシップ」は、この制度に基づき、初めて実施する音楽文化事業となる。

※著作権者に分配することができず分配保留となっている使用料等のうち、保留開始から10年以上が経過した分を委託者共通の目的(文化芸術の普及発展に寄与する目的)にかなう事業のための支出に充てる制度。事業の内容は有識者で構成する委員会における検討結果を踏まえ、理事会で決定する。

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