MIDI1.0規格書(日本語翻訳版)が国立科学博物館の重要科学技術史資料に登録

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MIDI1.0規格書(日本語翻訳版)

1983年に制定されたMIDI1.0規格書の1984年日本語翻訳版が、ソフトウェアとしては初めて2020年度「重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産)」に登録された。

重要科学技術史資料とは、国立科学博物館の産業技術史資料情報センターがこれまで行ってきた所在調査・技術研究を元に、科学技術(産業技術を含む)の発達史上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つもの、そして、国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えたものの2点を選定基準として決定される。

MIDIとは、Musical Instrument Digital Interfaceの頭文字を組み合わせた言葉で、電子楽器やコンピュータ等のメーカーや機種に関わらず音楽の演奏情報を効率良く伝達するための統一規格。

1999年にはJIS規格を取得、2013年には音楽産業におけるMIDIの貢献が評価されグラミー賞を獲得、2017年にはIEC国際標準規格IEC63035:2017に認定された。

MIDIはコンピュータミュージックの進化に大きく寄与し、BluetoothやLAN/Wi-Fi等、大容量データの高速な送受信が可能となった現在でも淘汰される事なく、世界標準としての地位を確立している。

また、2月22日には、音楽電子事業協会と米国のMIDI管理団体であるMMA(MIDI Manufacturers Association)とが協議を行い、MIDI2.0規格を発表した。

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