JASRAC、米国におけるYouTube配信に伴う録音権使用料の徴収について米国ミュザーク社と管理委託契約を締結

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日本音楽著作権協会(JASRAC)

日本音楽著作権協会(JASRAC)は、米国におけるYouTubeでの配信利用に伴う録音権使用料の徴収について、米国の著作権管理事業者Muserk(ミュザーク)社との間で管理委託契約を締結した。2018年の利用分に遡って対象となる。

ミュザーク社は、配信利用における録音権管理に特化した米国の著作権管理事業者で、欧州の複数のCISAC加盟団体から同様の管理委託を受けている実績がある。同社との契約により、JASRACが管理する国内楽曲が米国においてYouTubeで配信利用された場合、同社がYouTubeの配信利用に伴う複製を許諾し、使用料の請求・徴収を行うこととなる。JASRACは、同社から送金された使用料をそれぞれの楽曲の権利者(作詞者、作曲者、音楽出版社等)へ分配する。

JASRACが管理する国内楽曲の海外での利用については、それぞれの国・地域の著作権管理団体・事業者との契約により管理を委託している。米国における録音権の管理については、これまでHarry Fox Agency Inc.(HFA)と管理契約を締結し、同国内のCD等の録音利用と一部の配信利用について管理を委託してきた。今回のミュザーク社との契約が加わったことにより、同国における配信利用の管理の充実、使用料送金額の増加を見込む。

配信利用により著作物を利用する場合の演奏権および録音権について、JASRACは米国における配信利用のうち演奏権使用料の徴収等を、ASCAP、BMI、SESACに管理委託している。

JASRACは、今後も世界の著作権管理事業者との連携により楽曲の海外展開を支え、クリエーター・権利者への対価還元を通じて、音楽産業および音楽文化の発展に努めるとしている。

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