結婚式の曲選びは“好きなアーティスト”に次いで“歌詞”に注目、音楽著作権の認知は3割から7割に増加〜ISUM調べ

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音楽特定利用促進機構(以下、ISUM)は、ブライダルシーンで使われている音楽に関する調査を行い、調査結果を発表した。

ISUMでは、20代から40代の3年以内に披露宴を開催したことのある新郎新婦400人を対象に、ブライダルシーンで使われている音楽に関する調査を実施。ISUMは、著作権・著作隣接権処理システムの運用を開始した2014年にも同様の調査を行っており、今回は5年ぶりとなる。

この調査結果により、この5年での新郎新婦の音楽著作権に対する意識の高まりとともに、会場やプランナーヘ音楽著作権の正しい手続きと知識を求めていることが分かった。

披露宴の曲選びは、“歌詞”に注目
プロフィールムービーやエンドロールなどの映像演出は引き続き8割を超える披露宴で実施されている。映像演出で利用した楽曲の選曲理由は、最も多い回答が、好きなアーティストの曲 53.9%、次いで 2位が、歌詞が良い曲 26.5%となり、ブライダルシーンでは選曲の際、歌詞が重視されている。「Wherever you are/ONE OK ROCK」「ありがとうの輪/絢香」などの曲名があがった。

披露宴での音楽著作権について、知っていた人は34.5%から69.0%へ認知度大幅UP
披露宴で利用する楽曲をコピーしてCD,DVD等を作成する場合、著作権・著作隣接権(音楽著作権)の権利者に、許可を得たり、手続きをする必要がある。そのことを知っていた人は、69.0%だった。5年前の同調査では、知っていたと回答した人は、34.5%で、この5年で認知が大きく広がった。

音楽著作権の手続きをしなかった人は59.9%から23.3%へ減少
披露宴で利用する楽曲をコピーしてCD,DVD等を作った人のうち、音楽著作権の処理の手続きをしなかった人は23.3%だった。著作権フリーの曲だけを選んで利用した人は29.5%。JASRACやレコード会社などの権利者と直接手続きをした人は8.7%。会場や制作会社など制作者を通して手続きをした人は33.1%だった。5年前の同調査では、楽曲をコピーしたが、必要な音楽著作権の処理手続きをしなかった人は59.9%。音楽著作権の認知の広がりとともに、必要な手続きをせずに楽曲を利用する人は減少している。

音楽著作権の手続きについて、プランナー・式場の人から説明されて知った 76.8%
著作権・著作隣接権の手続きについて知っていた人のうち、楽曲をコピーしてCD,DVD等を作成する際の音楽著作権の手続きが必要なことを、ウエディングプランナーや式場の人からの説明で知ったと答えた人が最も多く、76.8%だった。次いでネットニュース13.4%、外部制作会社からの説明11.2%、口コミ7.2%と続いた。

音楽著作権について、正しい手続きを会場に求める新郎新婦 81.5%
披露宴で音楽を利用する際の著作権・著作隣接権の手続きについて、式場・ホテルなど会場に求めることとして、正しく音楽を利用できるよう手続きをしてくれる会場がよいと答えた人が、81.5%となり、8割を超えた。
 

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(ISUM調べ)

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