JASRAC、新たな音楽文化振興事業「楽しく学ぼう!アンサンブル」をスタート

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日本音楽著作権協会(JASRAC)は、新たな音楽文化振興事業としてJASRAC音楽講座「楽しく学ぼう!アンサンブル」をスタート。9月29日、東京・練馬区立豊玉第二中学校で同区内10の中学校の吹奏楽部生徒154名を集め、第1回の講座を開催した。
 

JASRAC音楽講座「楽しく学ぼう!アンサンブル」

「楽しく学ぼう!アンサンブル」は、演奏指導の専門家に中学校・高等学校の吹奏楽部や合唱部に出向いてもらい、楽器の扱い方や調音方法(合唱の場合は、発声の方法)など、生徒のレベルに合わせた指導をしながら音楽への関心を高める事業。

同様の演奏指導は、音楽大学やコンサートホールなどでも開催されているが、JASRACでは中高生を中心に音楽や生演奏を楽しく学ぶとともに楽曲の創作者について考える機会を創出し、著作権に関する理解を深めながら将来の音楽文化の担い手の育成を図ることを目的としている。

記念すべき第1回は、国立音楽大学コミュニティ・ミュージック・センター(KCMC)の協力のもと、井手詩朗国立音楽大学教授のほか、同大学卒業の講師21名を迎え楽器別グループレッスンや講師陣によるミニコンサート、JASRAC職員による著作権講座を実施した。

第2回は12月20日、合唱指揮者・三澤洋史氏を講師に迎え、東京・渋谷区立松濤中学校で実施する予定だ。

国立音楽大学・久保田慶一副学長のコメント
JASRAC音楽講座「楽しく学ぼう!アンサンブル」の実施に、国立音楽大学コミュニティ・ミュージック・センター(KCMC)がご協力させていただき、大変光栄に思います。著作権が語られるとき、「文化の発展に寄与する」という本来の目的が忘れられてしまいがちです。幼児から高齢者のさまざまな音楽活動を一層支援していただき、併せて著作権の理解をさらに広め、深めていただけることに期待しています。

国立音楽大学・井手詩朗教授のコメント
このたび、JASRAC 音楽講座「楽しく学ぼう!アンサンブル」が盛大に開催され、受講生もご満足いただいた様子で、大変嬉しく思っています。当日は、21名の講師が楽器を学ぶ子どもたちがさらなる目標と向上心を持てるよう愛情を持ってレッスンを行い、子どもたちと音楽の未来に向かって種まきをしました。今後も、JASRACによってこのような事業が全国各地で開催されることに期待しています。

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