ヒビノ、25年4月~6月期は大幅増益 通期見通しを上方修正

ヒビノは、2026年3月期第1四半期の連結業績(2025年4月1日~6月30日)を発表した。
売上高は138億6,100万円(前年同四半期比18.9%増)、営業利益は8億1,700万円(同271.3%増)、経常利益は8億9,400万円(同198.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は5億400万円(同192.1%増)となった。
販売施工事業では、国内の放送局市場やコンサート・イベント市場、設備市場における設備投資が堅調に推移。当第1四半期連結累計期間は閑散期にあたり大型案件が少なかったものの、LEDディスプレイ・システムの販売は新設アリーナ案件等の獲得により好調を維持した。海外では、韓国において当第1四半期に子会社間の合併を実施し、事業統合による業務効率化とコスト削減を進めている。また、前期の第4四半期から業績に反映しているオーストラリアのInSight Systemsグループが当期は第1四半期から寄与していることから、アジア・オセアニア地域における売上高は拡大した。これらの結果、売上高は63億400万円(前年同四半期比7.4%増)、セグメント損失は1億5,800万円(前年同四半期はセグメント損失400万円)となった。
建築音響施工事業では、メディア・コンテンツ関連や製造業の顧客による設備投資の活発化、都市再開発プロジェクトの進展を背景に、スタジオ、音響実験室、ホール等の新築・改修計画が複数進行している。一方で、当第1四半期連結累計期間においては、いくつかの大型案件で工事進捗が計画から前後したことによる一時的な影響を受けたことから、売上高及びセグメント利益は前年同四半期をやや下回った。これらの結果、売上高は19億8,600万円(前年同四半期比2.9%減)、セグメント利益は300万円(同95.2%減)となった。
コンサート・イベントサービス事業では、大阪・関西万博における複数のパビリオンや関連施設、イベントに対して大型映像サービス及び音響サービスを提供。コンサート市場では、K-Popアーティストや野外での大規模公演の増加等により受注規模が拡大した。スポーツイベントや企業イベントを含む各市場も総じて好調に推移したことから、グループ全体の業績を押し上げた。また、同社グループにおいて映像制作を担うCHグループ10社のうち、前期の第2四半期から業績に反映している3社が当期は第1四半期から寄与していることに加え、新たに3社を当第1四半期より連結範囲に含めたことで、計6社の業績が加算されている。これらの結果、売上高は51億1,300万円(前年同四半期比36.5%増)、セグメント利益は12億8,700万円(同164.9%増)となり、当第1四半期連結累計期間として過去最高を記録した。
その他の事業は、売上高が4億5,600万円、セグメント利益が1,200万円となった。
通期の業績予想については、5月14日に公表したものを上方修正。売上高は665億円(前連結会計年度比11.8%増)、営業利益は43億円(同3.1%増)、経常利益は42億円(同7.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は24億5,000万円(同42.2%増)を見込んでいる。
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