第一興商、25年4月~6月期は10%増益 通期見通しを引き上げ

第一興商は、2026年3月期第1四半期の連結業績(2025年4月1日~6月30日)を発表した。
売上高は第1四半期における過去最高となる405億5,300万円(前年同期比9.9%増)。利益面におきましては、DAMの新フラッグシップモデル発売に関連して機器の入替え費用や、プロモーション費用などの販管費が増加した影響などにより、営業利益は42億4,500万円(同8.6%減)、前年同期に比べ営業外費用が減少したことなどにより、経常利益は45億7,100万円(同9.8%増)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益については35億2,000万円(同3.3%増)となった。
業務用カラオケ事業は、成長市場であるエルダー市場を中心として全体として緩やかに改善が進み、当第1四半期末のDAM稼働台数は前年同期比1%増となった。4月には、5年半ぶりとなるDAMの新たなフラッグシップモデル「LIVE DAM WAO!(ライブダムワオ)」を発売した。以上の結果、新商品発売の影響により、卸売を中心とした商品販売売上が増加したことなどにより、売上高は前年同期比14.9%の増収となった。利益面においては、営業資産の買取りにより一時的な費用が発生したほか、賃貸機器の入替え費用及び販管費が増加した影響などにより、営業利益は前年同期比3.3%の減益となった。
カラオケ・飲食店舗事業は、カラオケ4店舗、飲食3店舗の出店及びカラオケ3店舗の閉店を行ったことにより、当第1四半期末の店舗数はカラオケ504店舗、飲食162店舗となった。店舗の集客は堅調に推移し、当第1四半期の既存店売上高はカラオケ店舗で前年同期比2%増、飲食店舗で同1%増となった。以上の結果、売上高は既存店における増収に加え、前期に出店した飲食店舗による増収などの影響により、前年同期比4.4%の増収。利益面においては、カラオケ店舗における新機種導入コストが増加した影響などにより、営業利益は前年同期比7.3%の減益となった。
音楽ソフト事業は、売上高が前年同期比0.5%の減収となり、営業利益は前年同期比15.0%の減益となった。
その他事業は、新たな収益の柱とするべく「ザ・パーク」ブランドで展開するパーキング事業の業容拡大が進展し、当第1四半期末時点で約4,100施設、4万7,000車室となった。「スターデジオAir」等で展開するBGM事業や、家庭用カラオケサービス「カラオケ@DAM」についても堅調に推移した。以上の結果、売上高はパーキング事業収入が増加したことなどにより前年同期比15.7%の増収となり、営業利益は前年同期比27.4%の増益となった。
通期の業績予想については、固定資産売却益40億5,500万円を計上する見込みとなったことから、親会社株主に帰属する当期純利益を上方修正。5月時点の130億円から154億円に引き上げた。
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