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ワーナー・ミュージック、第3四半期は赤字転落も増収

ビジネス 海外

ワーナー・ミュージック・グループ(WMG)は8月7日、第3四半期(2025年4〜6月)の総売上高が16億8,900万ドル(約2,508億2,700万円)となり、前年同期比8.7%増加したと発表した。

純損失は1,600万ドルと、前年同期の1億4,100万ドルの黒字から赤字に転落。前CFOの退任に関連するコストや、構造改革費用の増加などが影響した。

恒常為替レートベースでは、7.0%の増収。部門別に見ると、主力の音楽ソフトは13億5,400万ドルで実質6.4%拡大した。うち、デジタルはサブスクリプション(有料ストリーミング)が4.2%増の6億7,400万ドル、広告付き(無料ストリーミング)が1.8%減の2億2,100万ドルとなっている。フィジカルは1億1,900万ドルと4.0%縮小。アーティスト・サービス&エクスパンデッド・ライツ(拡張権利。グッズなどマーチャンダイジングやスポンサーシップ、ライブ演奏など)は19.6%増の1億9,500万ドルだった。

音楽出版は3億3,600万ドルと、1年前から実質9.4%伸びている。

(文:坂本 泉) 

榎本編集長「三大メジャーレーベルの4〜6月期決算が続々。ワーナーは16億8,900万ドル(約2,508億2,700万円)となり前年同期比8.7%増。ソニーは5%増の4,653億円。ユニバーサルは4.5%増の29億8,000万ユーロ(約5,074億1,000万円)だった。本記事のワーナーだが赤字に転落。前CFOの退任に関連するコストや、構造改革費用の増加が原因という。音楽売上自体は実質6.4%増だった。共通するトレンドとしてサブスク順調、音楽出版は絶好調だが、広告売上はユニバーサルが9.1%増もワーナーは1.8%減で、ソニーはアニメ、ゲーム、チケットなど特に日本での多角化がうまく行っている印象だ」 

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。