Spotify、歌詞翻訳機能を一部市場で試験提供開始 Apple Musicに対抗か
Spotifyは、数年にわたりテストを進めてきた自社開発の歌詞翻訳ツールを一部市場で試験導入していることが分かった。Apple Musicでも人気となっている同機能を搭載することで、競争力を高める狙いのようだ。
掲示板サイトの米Reddit(レディット)に、Spotifyでロザリアの新アルバム「LUX」の歌詞閲覧時に翻訳が表示されているとの投稿が寄せられたことをきっかけに、Spotify広報担当者が歌詞翻訳ツールを一部市場で提供開始していることを認めた格好だ。9月にはApple Musicが同機能を含む無料アップデートを実施したばかり。
広報担当者はテクノロジーニュースサイト「TechRadar」に対し、「ロザリアのアルバムは、Spotifyが拡大したMusixMatchとの提携により、13言語の歌詞翻訳を初めて搭載した作品の1つ。(11月7日現在)米国やスペインなどの主要市場で統合が開始されたことで、世界中のリスナーが彼女の歌詞を即座に理解できるようになり、彼女の音楽とグローバルな聴衆の間の隔たりを埋めている」とコメントした。
(文:坂本 泉)
榎本編集長
「Apple Musicに続きSpotifyも歌詞の自動翻訳を試験運用中。Apple MusicはiOS26から英語や韓国語の歌詞を日本語に自動翻訳する機能が搭載されていた(日本語から外国語へはかなり限定的な状態)。AppleもSpotifyも自前というより歌詞提供サービスMusixMatchとの提携で多言語歌詞を実現しているようだ。TikTokなどでは邦楽のMVに日本語と外国語の歌詞を載せたショート動画が既に人気を博しているが、ファンが手動で勝手に作っている。音楽の世界でも、AIで言語の壁を超えることに需要があるのは間違いない」ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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