TikTok、クリエイター支援のAI新機能発表 長尺動画のクリップ分割など
TikTokは10月28日に開催した米国クリエイターサミットで2つの新機能を発表。長尺動画(1分以上)を短いクリップに分割編集する「Smart Split」と、クリエイティブプロセスを支援する「AI Outline」を導入した。
併せて、収益化プログラム「サブスクリプション」の収益分配率が、米国とカナダでは最大90%に引き上げられたことを周知した。
同社はSmart Splitについて「長時間のポッドキャスト録音や、ウェアラブルカメラで1日かけて撮影した動画の編集などに有用だ」と説明。ユーザーが短いクリップに変換したい動画部分を選択すると、クリップ分割、キャプション生成、縦型フォーマットへの再構築などの処理が行われる。TikTok Studio Web管理プラットフォームを通じて全世界で利用可能だ。
AI Outlineは、クリエイターがプロンプトを入力するか、クリエイター向け検索インサイトの高検索トピックを選択するだけで、動画タイトル・ハッシュタグ・フック・アウトラインが生成される。現時点では米国、カナダ、および一部市場の18歳以上のみ利用でき、今後数週間で対象が拡大される見通し。
(文:坂本 泉)
榎本編集長
「TikTokが長尺の動画を簡単に短尺へ自動編集できるツール「Smart Split」を発表。横型から縦型への変換可、多言語対応の自動文字キャプション、そしてTikTokの強みであるBGMの設定も簡単と至れり尽くせりで日本でも利用可能。もうひとつ発表したAI Outlineも、プロンプト一発で動画タイトル、ハッシュタグ、フックなどを生成できるという。こちらはアメリカ・カナダのみ。CapCutもそうだが、TikTokはオーサリングツールでのAI活用で、一歩先を行っている感がある。多言語のリリックビデオの短尺が流行っているので、MVの短尺化でも利用できるのか、今後の利用例をウォッチしていきたい」ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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