ヤマハ、25年4月~9月期は85%増益 通期予想を上方修正
ヤマハは、2026年3月期第2四半期(中間期)の連結業績(2025年4月1日~9月30日)を発表した。
売上収益は、中国でのピアノの販売減や、業務用音響機器の高需要一巡、為替の円高による影響▲52億円などにより、前期に対して118億円(5.2%)減少の2,164億円となった。事業利益は、米国追加関税の影響、モデルミックスの悪化などにより、前期に対し76億円(37.4%)減少の128億円。親会社の所有者に帰属する中間利益は、前期に中国、インドネシア工場のピアノ生産設備等に関して78億円の減損損失を計上した影響により45億円(85.4%)増加の98億円となった。
楽器事業は、売上収益が1,404億円(前年同期比3.3%減)、事業利益が77億円(同27.2%減)。アコースティックピアノは、中国での販売が減少し減収となった。電子楽器は、デジタルピアノが年末に向けた需要増により国内、北米、欧州等で販売を伸ばし、増収。管弦打楽器は、堅調に推移し増収となり、ギターは、アコースティックギターの販売が好調で増収となった。
音響機器事業は、売上収益が677億円(前年同期比9.6%減)、事業利益が54億円(同45.8%減)。コンシューマー音響機器は、ホームオーディオの縮小により減収となった。プロフェッショナル音響機器は、前期の欧州を中心とした業務用音響機器の高需要が一巡したことにより減収。モビリティ音響機器は、中国での販売減により減収となった。
その他の事業は、売上収益が83億円(前年同期比2.1%増)、事業利益が▲3億円(前年同期は0.3億円の損失)。自動車用内装部品は増収、FA機器とゴルフ用品は減収となった。
通期の業績予想は、欧州での業務用音響機器の高需要の一巡、国内のピアノやギターの需要減があるものの、北米、その他新興国の楽器販売が伸長し、為替レートの見直しもあり、8月1日に公表したものを上方修正した。売上収益は4,580億円(前期比0.9%減)、事業利益は330億円(同10.1%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益は230億円(同72.3%増)になるとみている。本予想における第3四半期以降の想定為替レートは、対USドル145円、対ユーロ170円でとなっている。
@musicman_nusicman
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