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Believe、音楽出版部門「Believe Music Publishing」設立

ビジネス 海外

TuneCoreを傘下に持つ音楽ディストリビューター最大手のBelieve(フランス)は10月7日、音楽出版部門「Believe Music Publishing」を設立したと発表した。併せて、出版部門CEOにクリス・ミーハン氏を指名した。

Believeは2023年、ミーハン氏が創業した独立系音楽出版プラットフォーム「Sentric(セントリック、英国)」を買収。新部門は、BelieveとSentricの強みを結集し、権利者に業界で最も先進的なツールとサービスのセットを提供することを目指して構築された。

Believe Music Publishingは独自技術を活用し、クリエイティブ、シンク、収益最適化など複数の分野にまたがる160人の出版専門家と専門チームからなる「グローバルな事業基盤」を運営しているという。

Believe内の既存の出版ソリューションは、Believe Music Publishingと並行して引き続き稼働する。Sentricは自主出版するソングライター向けの管理サービスを、TuneCoreは顧客に出版管理サービスをそれぞれ提供し続ける。

(文:坂本 泉)

榎本編集長

「TuneCoreを擁する世界最大の音楽ディストリビューターBelieveが音楽出版部門を立ち上げた。既にBelieveには楽曲の権利をミュージシャン側に残すインディーズ向けのSetricという音楽出版があり、TuneCoreもDIY向けにパブリッシングアドミンサービス(JASRACへの登録・手続を代行・管理)があるが、それぞれはそのまま残すということなので今回の「Believe Music Publishing」はメジャーの音楽出版に近いフルサービス型になるのだろう。「BelieveとSentricの強みを結集し」とあるのはSentricの持つテクノロジードリブンな運営手法をフルサービスにも取り込んでいくということだと私は解釈している」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。