Spotify、ChatGPTと連携可能に 新たな音楽発見の道を提供
Spotifyは10月6日、ChatGPTとの統合を発表した。Spotifyユーザーは、ChatGPTにアカウントを連携することで、ChatGPTのチャット画面内で直接、パーソナライズされた音楽やポッドキャストのおすすめを受け取れるようになった。
当初は145カ国で英語のみの対応で、ウェブとモバイルプラットフォーム(iOS・Android)で利用可能。OpenAIは学習目的で、音楽やポッドキャスト、その他の音声・映像コンテンツを共有することはないとしている。連携は任意で、いつでも連携・解除が可能だ。
ユーザーは特定の楽曲、アルバム、プレイリストのリクエストのほか、気分やジャンルに基づいたおすすめの依頼もできる。ChatGPTのチャット画面でSpotifyに言及すると、初回利用時にアカウントの連携を求められ、その後はAIとの会話を通じて音楽などをリクエストできる。ChatGPTでおすすめコンテンツをタップすると、Spotifyアプリが起動して再生される。
Spotify無料ユーザーは「Discover Weekly」や「New Music Friday」などの既存プレイリストにアクセス可能で、有料ユーザーは詳細な指示でカスタムプレイリストを生成できる。
(文:坂本 泉)
榎本編集長
「ChatGPTに「SpotifyでTaylor Swiftの最新曲をかけて」と命令できるようになった(英語版のみ)。ChatGPTに「Spotifyで音楽をかけて」と言うとSpotifyアカウントの連携が案内される。ChatGPT、Spotifyともにフリープランでも利用可能だが、Spotifyが無料版だとDiscover Weeklyなど既存のプレイリストがベースになる。有料版だと「今読んでる小説「・・・」のクライマックスシーンに合うBGMをSpotifyで探して」という感じでカスタマイズしたプレイリストを生成してくれる。ChatGPTに「近い将来できそうなChatGPTと音楽の面白い活用法」を訊いたら「物語と音楽の融合」「AIアーティストのプロデュース」と出た。私の検索履歴に合わせているのかもしれない。そういえば読みたい本を探すのもChatGPTは、似た本を探す既存のレコメンデーション(それでは意味がないと度々思っていた)とは違う探し方ができるので助かっている」ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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「Musicman大学」は世界の音楽業界の最新トピックスを解説。講師は『音楽が未来を連れてくる』の著者、Musicman編集長・榎本幹朗。「Talk&Songs」は月間500組ものアーティストニュースを担当するKentaが選ぶ、今聴くべき楽曲と業界人必聴のバズった曲を解説。
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