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レディオヘッド、28年前の楽曲「Let Down」が全米シングルチャート入り TikTok効果で

ビジネス 海外

レディオヘッドが、17年ぶりに米ビルボード・ホット100のチャートに返り咲いた。1997年リリースのアルバム「OK Computer」収録の「Let Down」は、リリースから28年後の2025年8月30日付のチャートで91位に初登場した。音楽業界誌ビルボードなどが伝えた。

「Creep」(1993年、最高34位)、「High and Dry」(1996年、同78位)、「Nude」(2008年、同37位)に続き、バンドにとって4作目のホット100のチャート入りとなる。

米国のエンターテインメント業界向けデータ会社Luminate(ルミネイト)によると、Let Downは8月15〜21日の週に前週比4%増の520万回の再生を記録した。

この曲は2022年、米ドラマ「The Bear」のシーズン1の最終話で使用されて再び注目が集まったがチャート入りには至らず、今夏にTikTokで徐々に人気が高まっていった。

キーワードの検索回数の推移を分析できるGoogleトレンドによると、この曲への関心は今春に急上昇し始め、その後も着実に伸びている。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「動画や聴き放題の普及でリスナーにとって「今、初めて聴いてよかった曲が新譜」という時代に入っているが、レディオヘッドの1997年の曲「Let Down」が28年の時を越えてビルボードにチャートインした(初登場91位)。記事にある通り3年前のドラマで使われたが当時そこまで伸びず、この夏TikTokで伸びた。最近、日本でもHALCALIの「お疲れSUMMER」が海外で渋谷系と認知され草の根的に伸び、国によっては藤井風を超える順位を付けて日本にも流行がTikTok経由で逆輸入されている。なお2022年のMBWによるとSpotifyの旧譜(リリース後18ヶ月以上)の再生率はアメリカで7割ほどだ」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。