JVCケンウッド、25年4月~6月期は37%減益

JVCケンウッドは、2026年3月期第1四半期の連結業績(2025年4月1日~6月30日)を発表した。
売上収益は、セーフティ&セキュリティ分野の無線システム事業が部品供給不足による生産・販売減の影響を大きく受けたことに加え、モビリティ&テレマティクスサービス分野及びエンタテインメント ソリューションズ分野のメディア事業で米国の関税措置による影響を受けたことなどから、全社では前年同期比で約76億円減(8.6%減収)となる801億9,700万円となった。
同社は、売上収益から売上原価、販売費及び一般管理費を控除したものを「事業利益」としている。事業利益は、減収の影響を受けたことなどから、前年同期比で約29億円減(48.9%減益)となる30億5,200万円となった。
営業利益は、その他の収益が改善したものの、事業利益が減益となったことなどから、前年同期比で約17億円減(27.7%減益)となる43億5,600万円となった。税引前四半期利益は、営業利益が減益となったことなどから、前年同期比で約21億円減(29.6%減益)となる48億9,100万円となった。親会社の所有者に帰属する四半期利益は、税引前四半期利益が減益となったことなどから、前年同期比で約21億円減(37.4%減益)となる34億4,600万円となった。
モビリティ&テレマティクスサービス分野の売上収益は、前年同期比で約14億円減(2.8%減収)となる465億8,000万円、事業利益は同約10億円増(167.5%増益)となる16億5,000万円となった。
セーフティ&セキュリティ分野の売上収益は、前年同期比で約60億円減(24.6%減収)となる182億7,900万円、事業利益は同約36億円減(80.2%減益)となる9億円となった。
エンタテインメント ソリューションズ分野の売上収益は、前年同期比で約2億円減(1.5%減収)となる132億3,400万円、事業利益は同約3億円減(43.3%減益)となる4億2,200万円となった。エンタテインメント事業は、コンテンツビジネスの販売が堅調に推移したことなどから、前年同期比で7億円の増収となった。
通期の業績予想は、米国の関税措置による影響は依然として不透明な状況が継続していることから、現時点では5月1日に公表したものを据え置いている。
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