TikTok、ライブ配信にファンクラブ機能を追加

TikTokは6月9日、ライブ配信機能「TikTok LIVE」に、ファンクラブ機能を実装したと発表した。将来的に、収益化ツールの拡大につながる可能性がある。
ライブ配信中に「ハートミー(Heart Me)」ギフトを贈った視聴者は、自動的にクリエイターのファンクラブに追加される。ファンはミッションをクリアしてポイントを獲得することで、ランクに応じた特典がもらえる。
会員ステータスを維持するには、クリエイターのライブ配信から7日以内にポイントを得る必要がある。ミッション内容は、ライブ配信の視聴、チャットでのコメント、バーチャルギフト送信など。
ファンクラブ会員には、専用チャットルームへのアクセス、ユーザー名の横に表示される特別バッジ、ライブストリーム参加時のユーザー名の強調など、複数の特典が用意されている。
クリエイターは、ファンインサイトの取得なども可能だ。
TikTokは先に、世界で1億3,000万人のクリエイターが同プラットフォームで毎日コンテンツを配信し、数十億人が視聴していると明かした。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「TikTokのライブ配信機能にEコマースとギフティング(投げ銭)機能が着いた。先だってはマイリー・サイラスとStationheadに近いリスニングパーティーも開いており、メンバーシップ機能と合わせてWeverseのようなスーパーファンプラットフォーム機能(とあとライブコマース)を狙っている印象を受ける。以前、TikTok Musicという名で音楽サブスクに参入するも撤退したが、こうしたポスト・サブスク系の方が相性がよいかもしれない」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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