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ワーナー・ミュージック、アジア太平洋地域の新社長を任命

ビジネス 海外

ワーナー・ミュージック・グループ(WMG)は8月7日、アジア太平洋地域 (APAC)を統括するワーナー・ミュージックAPACの社長にロー・ティンファイ氏(通称ローファイ)を指名したと発表した。

8月11日より香港を拠点に、WMGのロバート・キンセルCEOの直属として職務を遂行する。キンセルCEOは昨年、WMG幹部の大規模な再編の中でAPACの責任者を任命する計画を明らかにしていた。

ローファイ氏は今後、WMGの世界的成長戦略にとって重要な市場であるアジア太平洋地域の録音音楽事業部門の責任者を統括する。

香港で生まれ育った同氏は、ラジオ業界でキャリアをスタートさせた後、広告業界に転身し、Wieden+KennedyやCTWCMなどの世界有数の広告代理店でクリエイティブな才能を発揮。その後、アップルのAPAC担当クリエイティブ・ディレクターを経て、2010年に入社した香港の通信大手PCCWでは、コンテンツ制作、アーティスト管理、ライブイベントを専門とするエンターテインメント企業MakerVilleのCEO、および同社のOTTストリーミングプラットフォームViuのCOOを務めた。「Yu Ri」のペンネームでヒット曲も制作している。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「ワーナーミュージック・ジャパンの新CEOにユニバーサルミュージックから40歳(当時)の岡田武士氏が昨年12月に就任して話題になったが、ワーナーミュージックのアジア・パシフィックを統括する新社長にロー・ティンファイ氏(盧鼎輝、通称ローファイ)がこの度、就任した。同氏も45歳と若く、ラジオ、広告業界を経てAppleのクリエィティブ・ディレクターに。その後、香港の通信大手で音楽番組制作、コンサート制作に加えアーティストのマネジメントも務めるだけでなく、「Yu Ri」のペンネームでヒット曲も制作しているという才能あふれる人物。今年、日本ではMusic Awards Japanが開催され、J-POPの海外展開が音楽業界全体で本格化しつつあるが、この人材配置でワーナーミュージック所属アーティストのアジア地域全体での活動がどのようになっていくか注目したい」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。