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ワーナー・ミュージック、スタビリティーAIと提携 次世代の責任あるAI音楽制作ツール構築へ

ビジネス 海外

ワーナー・ミュージック・グループ(WMG)は11月19日、画像生成AI「Stable Diffusion」や音声生成AI「Stable Audio」を手がける英スタビリティーAI(Stability AI)と提携し、次世代の責任あるAI音楽制作ツールの構築に共同で取り組むと発表した。

この取り組みでは、倫理的に訓練されたモデルを用いて、アーティスト、ソングライター、プロデューサーが実験、作曲、制作を行えるプロ仕様のツールの開発に焦点を当てる。これにより「クリエイターの権利を保護しつつ新たな収益経路を開拓しながら、創造的表現の新たな形態を解き放つ」としている。アーティストと直接連携し、彼らが新興技術とどのように関わるかを理解することで、「品質や芸術的コントロールを損なうことなく創造的プロセスを強化する次世代ツール」を形作る方針だ。

スタビリティーAIを巡っては、ユニバーサル ミュージック グループ(UMG)も11月に同様の契約を締結。また、WMGとUMGはいずれも、音楽生成AI「Udio」と和解するとともに、新プラットフォームの開発で協業することを発表したばかり。

(文:坂本 泉)

榎本編集長

「ワーナーミュージックがユニバーサルに続いてStability AIと提携。同社は画像生成で有名なStable Diffusionの他に音楽生成のStable Audioを運営している。既にミュージシャンの87%が何らかの形でAIを利用しているという報道があるが(今週何処かで記事化)、今回の提携はその現実に即し、(1)アーティスト、プロデューサー、ソングライターのクリエイティブプロセスを支援する次世代ツールの開発(2)AIを「アーティスト・ファースト」の形で活用し、品質・倫理・著作権保護を確保することを目標としている。ワーナーもUMGと同じくAI会社との提携拡大を「AIポートフォリオ」として資産の拡大と同様に扱う戦略に出ている。Sunoとの提携はユニバより早い。ソニーは2社の動向を様子見しながら進めている感がある」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。

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