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ハピネット、24年4月~25年3月期は33%増益 今期は微増見通し

ビジネス 音楽業界

ハピネットは、2025年3月期の連結業績(2024年4月1日~2025年3月31日)を発表した。

売上高は3,644億1,800万円(前期比4.0%増)、営業利益は116億7,700万円(同34.6%増)、経常利益は119億6,300万円(同33.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は67億6,400万円(同2.8%増)となった。

利益率の高い玩具事業やアミューズメント事業がヒット商品の貢献や市場の拡大を取り込み、引き続き好調に推移したことにより、売上高、利益面ともに前期を上回った。

玩具事業は、「ポケモンカードゲーム」「ONE PIECE カードゲーム」をはじめとしたトレーディングカードや、ガンダムシリーズのプラモデルをはじめとしたホビー商品など、大人需要を取り込んだ商品が引き続き好調に推移したことに加え、低年齢層向けのキャラクター玩具の販売も伸長したことにより、売上高、利益面ともに前期を大幅に上回った。この結果、売上高は1,694億6,500万円(前期比13.0%増)、セグメント利益は91億1,800万円(同32.9%増)となった。

映像音楽事業は、Snow Manのアルバム「THE BEST 2020-2025」などのヒット商品はあったものの、市場をけん引するに至らず、売上高は前期を下回った。利益面については、映像製作部門の利益が改善したことや、ライセンス権を持つ映像パッケージ商品が貢献したことなどにより、前期を大幅に上回った。この結果、売上高は645億2,400万円(前期比0.6%減)、セグメント利益は9億7,600万円(前期はセグメント損失1億2,800万円)となった。

ビデオゲーム事業は、ゲームハードの売上が低調に推移したことに加え、ゲームソフトの販売も苦戦し、売上高は前期を下回った。利益面についても、売上が減少したことに加え、ゲームアプリのソフトウエア償却費を計上したことにより、前期を大幅に下回った。この結果、売上高は780億7,000万円(前期比16.9%減)、セグメント利益は2億5,200万円(同83.3%減)となった。

アミューズメント事業は、カプセル玩具市場が好調に推移していることに加え、同社が運営するカプセルトイショップ「ガシャココ」や、同社がバンダイナムコアミューズメント社と共同運営を行うカプセルトイショップ「ガシャポンバンダイオフィシャルショップ」「ガシャポンのデパート」の店舗の増加も貢献し、売上高、利益面ともに前期を大幅に上回った。なお、「ガシャココ」は2025年3月末日時点で137店舗を出店している。この結果、売上高は523億5,800万円(前期比25.7%増)、セグメント利益は30億2,300万円(同35.2%増)となった。

2026年3月期の連結業績見通しについては、売上高を3,900億円(前期比7.0%増)、営業利益を118億円(同1.0%増)、経常利益を120億円(同0.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益を72億円(同6.4%増)と見込んでいる。

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