ワーナー・ミュージック、オーディエンス追跡アプリ「WMG Pulse」公開

ワーナー・ミュージック・グループ(WMG)は5月7日、自社アーティストとソングライター向けの新アプリ「WMG Pulse」のベータ版を公開した。さまざまなプラットフォームにおけるストリーミング・パフォーマンス、ファンとのエンゲージメント、収益に関するリアルタイムの情報を集約し、チームでデータ主導の意思決定を行えるようにする狙い。
このアプリは、ストリーミング、オーディエンス、ソーシャル/ユーザー生成コンテンツ(UGC)のパフォーマンスを1つの統合ビューでリアルタイムに把握できるほか、印税、フィジカル、シンクなど、アーティストの収益に関する最新のスナップショットを提供。全ての主要なDSP(デジタル音楽配信事業者)とソーシャルメディアのデータを網羅しているという。
現在のユーザー数は100人超で、年内により広範に展開する予定だ。
同社は「社内の技術専門家」が開発したと強調。今後、予測やリリース計画、コラボレーションオプションなどの機能を追加することも計画している。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「スマホ、ストリーミング、SNSの普及でアーティスト自らどの地域でどの層にどの曲が受けているのかチェックする時代になったが、ワーナーミュージックがアーティストとソングライター向けのマーケティング・アプリ「WMG Pulse」βを公開。世界のプラットフォーマーからWMGに集まるあらゆるデータをリアルタイムで一覧できるようにして、アーティスト、マネージャー、ディレクターなどチームが一緒に意思決定できるアプリに仕上がっているという。今や音楽サブスクやSNSをやっていればIT化という時代も終わり、こうしたデータ・マーケティング、ディストリビューション、生成AI、決済システム、スーパーファンプラットフォームと、メジャーレーベルがデジタルでやるべきことは多岐に渡るようになっている」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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