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オリコン、24年4月~25年3月期は12%減益 今期は4%増見込む

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オリコンは、2025年3月期の連結業績(2024年4月1日~2025年3月31日)を発表した。

コミュニケーション事業とデータサービス事業は前年同期比で増収となった半面、モバイル事業は減収。また、2024年10月に株式会社新旭(4月期決算会社)を連結子会社化したことに伴い、2024年11月から2025年1月までの3か月の経営成績を同社グループの当連結会計年度の連結経営成績に取り込んだ。この結果、売上高は前連結会計年度比1億1,594万円増(2.4%増)の49億1,603万円となった。

費用面では、前連結会計年度と比べて、売上原価は5,506万円増(3.7%増)、販売費及び一般管理費は21,534万円増(12.4%増)となった。これは主に手数料の支払や人件費等の増加によるものだ。

以上の結果、営業利益は前連結会計年度比1億5,447万円減(9.9%減)の14億221万円となり、営業利益率は28.5%となった。経常利益は同1億8,867万円減(11.9%減)の14億2万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益は同6,306万円減(6.0%減)の9億9,207万円となり、自己資本利益率(ROE)は18.3%となった。

ニュースコンテンツの提供並びにWEBサイトの制作・運営・広告販売等を行うコミュニケーション事業では、「顧客満足度(CS)調査事業」と「ニュース配信・PV事業」を展開している。顧客満足度(CS)調査事業は10.4%の増収、ニュース配信・PV事業は4.1%の減収。以上の結果、コミュニケーション事業全体の売上高は、前連結会計年度比1億5,526万円増(4.1%増)の39億4,072万円、セグメント利益は同4,221万円増(1.8%増)の23億9,148万円となった。

音楽ソフト・映像ソフト・書籍のマーケティングデータを提供するオンラインサービス「ORICON BiZ online」を中心に、当社グループが保有するエンタテインメント関連データを活用したビジネスを展開しているデータサービス事業については、売上高が前連結会計年度比1,988万円増(3.0%増)の6億9,387万円、セグメント利益が同918万円増(3.6%増)の2億6,085万円となった。

モバイル事業は、2024年11月に本事業を承継する子会社の全株式を当社グループ外企業に譲渡したことで、売上高が前連結会計年度比1億5,920万円減(46.7%減)の1億8,143万円、セグメント利益が同4,524万円減(46.8%減)の5,146万円となった。

株式会社新旭の連結子会社化に伴い、新たな報告セグメントとして設けた「広告事業」は、売上高が8,189万円、セグメント損失が1,104万円となった。

2026年3月期の通期連結業績については、売上高が60億円(当連結会計年度比22.0%増)、営業利益が14億5,000万円(同3.4%増)、経常利益が14億5,000万円(同3.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が9億6,000万円(当連結会計年度比3.2%減)を見込んでいる。

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