TikTok、クリエーターにライブ配信機能の収益性アピール 統計公表

TikTokのクリエーターは現在、同プラットフォームのライブストリーミング機能「TikTok LIVE」を通じて、毎日1,000万ドル(約14億3,300万円)の収益を上げているーー。4月24日にニューヨークで開催された同社のクリエーター、代理店、プレス向け交流会での発表を元に、メディアとマーケティング業界に特化したメディア「DIGIDAY」が報じた。
それによると、TikTok Liveのクリエーターは過去30日間に6,300万ドルの収益を上げ、その80.4%はフォロワー数5万人未満のクリエーターによるものだった。40万人以上のクリエーターが日々ライブ配信を行っており、3,000万人超のユーザーがTikTokのライブ配信を毎日視聴している。
ライブ配信機能はクリエーターに、広告主でなくファンから直接得られる新たな収入源を提供している。視聴者は「TikTokコイン」を購入して、そのコインをバーチャルギフトに交換し、ライブ配信中にクリエーターに贈る。クリエーターはこれらを「ダイヤモンド」という形で受け取り、実際のお金に換えることが可能。ダイヤモンド1個につき約0.005ドルを得られる。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「TikTok LIVEのクリエーターの利益は一日あたり約14億円以上。いわゆる投げ銭(ギフティング)で、一日あたり3,000万人がTikTok LIVEを視聴しているので一人当たり50円弱をクリエーターは得ている。人気TikTokerだけが稼いでいるわけではなく、むしろ80%がフォロワー数5万人未満だという。メンバーシップとギフティングは私も5年の著作で普及するのではと言ってきたが、うさんくさく扱われていた当時の雰囲気を思うと隔世の感を既に感じ始めている」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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