ディストリビューター+スーパーファン・プラットフォーム ユナイテッドマスターズがEVENと提携

独立系アーティスト向けディストリビューターのユナイテッドマスターズは4月24日、スーパーファン・プラットフォームのEVENと提携したと発表した。インディペンデント・アーティストが収益の可能性を最大化しながら、本物のファンとのつながりによって持続可能なキャリアを築くことができる包括的なエコシステムを構築する。
ユナイテッドマスターズのアーティストは、EVENのプラットフォームへの迅速なアクセスが可能となる。EVENでは、楽曲の直接販売、コミュニティーの構築、マーケティングキャンペーンの実施のほか、 ファンデータを取得したり、希望通貨で毎日収益を受け取ったりすることもできる。
当初はユナイテッドマスターズの「パートナー」ティアのアーティストが利用でき、近く「セレクト」ティアにも開放される予定だ。
ユナイテッドマスターズのアーティストで、グラミー賞の受賞歴もあるラヒーム・デヴォーンは、EVENで1,000人超のファンに楽曲を直接販売することで、年間ストリーミング収入を2倍以上に増やした。
EVENは2024年4月のサービス開始以来、110カ国で75,000人超のアーティストと2,000以上のレーベルに採用されている。アーティストはアルバム販売1枚につき20ドル以上の収益を得ている。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「レーベルを介さず世界中の音楽プラットフォームへ配信できるディストリビューター、ファンクラブのデジタル版であるスーパーファン・プラットフォームはサブスク以降のビジネスモデルとして注目を浴びているが、ディストリビューターのユナイテッドマスターズとスーパーファンプラットフォームのEVENが提携した。EVENはフレンチ・モンタナほか10,000組以上のアーティストが利用しており、その売上がBillboardチャートに反映された初のスーパーファンプラットフォームでもある。ディストリビューターは日本ではTuneCoreが有名だがディストリビューターとスーパーファンプラットフォームの提携や融合は今後、どんどん出てくるかもしれない」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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