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音楽生成AIのSuno、音声クローン機能を搭載したバージョン「v5.5」リリース 「最高の音楽は人間から始まる」

ビジネス 海外

音楽生成AI「Suno」は3月27日、バージョン「v5.5」をリリースした。音声クローン機能に加え、2つのパーソナライゼーションツールが導入された。なお、今回導入する機能は、今年後半に音楽業界と共同でリリースする次世代の音楽モデルの基盤となるとしている。

新機能「ボイス」で、ユーザーは自分の歌声を録音またはアップロードし、その歌声をSunoが生成する曲に取り込める。ユーザーがランダムなフレーズを読み上げ、声を照合する認証プロセスを採用。音声データは非公開で、その音声を使用して楽曲を生成できるのは本人のみ。今後、音声データの共有機能を追加する予定だ。

「カスタムモデル」は、自身の楽曲カタログからトラックをアップロードし、v5.5に学習させることで自分のスタイルに合わせて調整することが可能。「マイテイスト」では、Sunoが時間の経過とともに、ユーザーが好む音楽のジャンルやムードなどを学習していく。前二者は、有料ユーザーのみ利用できる。

同社は「われわれは当初から『最高の音楽は人間から始まる』というシンプルな信念に基づきSunoを構築してきた」とコメント。自社のツールは、人間が創造できる可能性を広げるために存在すると強調した。

(文:坂本 泉)

榎本編集長

Sunoが「自分の声」を楽曲制作に取り込む機能を実装した。認証プロセスで本人確認し、音声データは本人専用——この設計はディープフェイク問題への配慮を示している。グーグルへのインディーズ連合の提訴、ソニーによる13万5,000曲のディープフェイク削除要請、IFPIの「ストリーミング詐欺は盗みだ」という警告——これらが重なる時期に、Sunoは「人間の創造性を拡張するツール」という立場を改めて明示した。「最高の音楽は人間から始まる」というメッセージも、その姿勢を体現している。注目は「今年後半に音楽業界と共同で次世代モデルをリリース」という予告だ。Warnerとの和解、Merlin元CEOのCCO就任——業界との共存路線を進めるSunoが、次にどんな「公認モデル」を出すかは、AI音楽の正当性を巡る交渉の行方を左右する。カスタムモデルと音声クローンを有料限定に絞った設計も、収益モデルの成熟を示している。ARR3億ドル・有料会員200万人という数字は、このモデルへの需要が実在することの証だ。

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。

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