HIKE Holdingsが資金調達 次世代クリエイティブワークフローの確立、IPを核とした事業拡張へ

HIKE Holdingsは10月1日、シンプレクス・キャピタル・インベストメント、テレビ朝日、他を引受先とする第三者割当増資によりシリーズAでの資金調達が完了したと発表した。
HIKEグループは、エンタテインメント領域における事業パートナーとして、「創り、届ける」B2C事業と、「価値を共創する」B2B事業を展開するハイブリッド型モデルを強みに成長を続けてきた。アニメ、ゲーム、ライブエンタテインメント、商品化・ライセンス、クリエイティブ制作を横断し、多様な領域をつなぎ合わせて新しい体験を創出する”エンタテインメント・インテグレーター”として、変化し続けるエンタテインメント市場に挑戦している。
世界のエンタテインメント市場は拡大を続ける一方で、制作現場は依然として労働集約的なワークフローや人材不足といった課題を抱えている。特にアニメやクリエイティブ制作の領域では、効率性と創造性の両立を実現するための次世代型のワークフロー構築が急務となっている。
同社グループは、こうした事業環境の変化をチャンスと捉えて今回の資金調達を実施。アニメスタジオを中心とした社内の制作環境のDX/AXを加速させ、クリエイターがより自由に表現に専念できる環境を整える。同時に、自社制作にとどまらずアニメ作品の企画出資を積極的に行い、IPホルダーやスタジオとの協業を広げることで新たなアニメIPの創出を推進する。
また、既存の舞台・ミュージカル・ライブ・コンサートに加えて、体験型展示イベントなどクリエイティブとテクノロジーを融合した新しいエンタテインメントのかたちにも挑戦し、IPの価値を多面的に拡張していくとしている。
シンプレクス・キャピタル・インベストメント 代表取締役社長 水嶋 浩雅氏
アニメーション、ライブエンタテインメント、商品化・ライセンスなどの様々な事業ドメインにおいて、人にしかできないクリエイティブな発想と進化し続けるテクノロジーを掛け合わせることでIPホルダーやパートナー企業の皆さまの課題を解決する今までにない総合エンターテイメント企業を目指すHIKEグループの新たな船出を、リード投資家としてご一緒できたことを大変嬉しく思います。
弊社グループは、独立系資産運用会社として永年にわたり上場企業の経営者とともに企業価値向上のご支援を行っており、2023年からは未上場企業への投資、ご支援を行って参りました。
今後、事業をともに伸ばしていく投資家として、またパートナーとして、HIKEグループの更なる成長を支援して参ります。
テレビ朝日 取締役会長 早河 洋氏
テレビ朝日グループは、“すべての価値の源泉はコンテンツにある”という基本理念のもと、コンテンツの価値を最大化する「360°戦略」を推進しております。この度、共通の想いを持ちながら新しいエンタテインメントのかたちに挑戦するHIKEグループとご一緒できることを大変嬉しく思います。両社のアセットを掛けあわせることでより魅力的なコンテンツを届けていくとともに、テレビ朝日グループの企業使命でもある「夢や希望を持ち続けられる社会」の実現に貢献してまいります。
HIKE 代表取締役 三上 政高氏
HIKEグループは、IPホルダーやパートナー企業の皆さまと共に物語や世界観を大きく育て、ファンと深くつながっていく伴走者でありたいと考えています。
今回の資金調達は、進化し続けるテクノロジーとエンタテインメントを掛け合わせることで、新しい創造の領域を切り拓き、持続的な成長を実現していくための一歩です。
私たちが目指すのは単なる効率化や自動化ではなく、作品を生み出す源泉であるクリエイターの感性と創造力をテクノロジーと掛け合わせ、より自由に発揮できる環境を整えていくことにあります。
この基盤の上で新しい表現や体験、そして未来のエンタテインメントのかたちをパートナーの皆さまと共に創りながら、コンテンツを世界へ届けてまいります。
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