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「検索を音楽発見の旅に」Amazon music、米でAIを活用した検索ツールの提供開始

ビジネス 海外

Amazon Musicは5月20日、同プラットフォームでの音楽発見を強化するため、AIを活用した検索ツールをベータ版として米国で導入した。検索したアーティストについてより詳細な情報を得られる機能で、同社は「標準的なアーティスト検索から、発見体験を拡大する」としている。 

アーティストの検索結果には、コラボレーション曲や影響を受けた作品、グループメンバーのソロ活動などが表示される。このAI機能では、キュレーションされた音楽コレクションの生成や、特定のアーティストに焦点を当てたプレイリストの作成も可能だ。 

現時点では米国のAmazon Music Unlimited加入者の一部に、iOSアプリのみで提供されている。カバーするアーティストが限られているが、今後拡大される予定だ。 

このAI機能は、AnthropicやDeepSeek、Meta、Stability AIを含む、さまざまなAI企業の生成AIモデルを利用できるアマゾンの生成AIプラットフォーム「Bedrock」によって提供されている。 

機能を使用するには、最新のAmazon Music iOSアプリのバージョンをダウンロードし、「Find」ボタンに移動。アーティスト名を入力して「Search」をタップし、「Explore」オプションを選択する必要がある。 

(文:坂本 泉)  

榎本編集長「Amazon MusicがAIを活用してアーティスト検索を強化。「BLACKPINKについてもっと深く知りたいですか? 簡単な検索で、グループの特徴的なサウンドを定義した初期のヒット曲のコレクションを発見したり、JISOO、JENNIE、ROSÉ、LISAのようにソロキャリアに乗り出したグループのアーティストについて学んだり、グループがレディー・ガガのような人物とコラボレーションしたことを発見できます」とAmazonの担当は説明している。まず米国のみのβ版だが日本対応が楽しみだ。もともと音楽サブスクの検索やレコメンドエンジンにはAIが活用されているが、例えばSpotifyはAI DJという名で音声入力を強化。より柔軟なリクエストを実現しており、各社それぞれのかたちで生成AIを取り入れたバージョンアップを進めている」 

 

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。