スーパーファン注力の音楽業界、7digitalのソリューションが強い味方に

業界がスーパーファン主導型モデルへのシフトにより、シームレスで法令を順守した音楽ソリューションへのニーズが高まる中、7digitalの柔軟性のあるサービスが注目されている。Digital Music News(DMN)が5月22日、7digitalの親会社であるSongtradrのゼネラル・マネージャー(ライセンシングおよびテクノロジー・ソリューション担当)のサマンサ・ソーヤー氏の寄稿を掲載した。
同社は音楽サービス構築のためのAPIサービスと、約1億5,000万曲の音楽カタログを提供している。同社のインフラはいったん統合されると、ストリーミングやダウンロード、ゲーム統合、BGM、ユーザー生成コンテンツ(UGC)など、幅広いフロントエンド体験をサポート。ニッチなコミュニティー、パワーユーザー、高 ARPU(1ユーザー当たりの平均売上高)ユーザー向けのプラットフォーム設計も可能にする、柔軟性のある構造が特徴だ。
既に、リスニングパーティーで人気のStationheadで、ファンに焦点を当てた取り組みを支援。7digitalは生配信中にデジタル音源を販売するライブコマースツールを提供。購入実績はチャートにも反映される。
顧客には、Canvaのようなデザインツールやフィットネスアプリなども含まれ、TrillerやPinterestは以前、7digitalのバックエンドを利用して音楽サービスの提供を開始。グローバルな小売店やホスピタリティブランドへのBGMサービスや、機内エンターテイメントサービスも手がける。
ソーシャルメディアでは、ライセンシングと権利管理の複雑さが大幅に増す中、完全にライセンスされた音楽カタログや法令順守とインフラに関する専門知識などを提供することで企業を支援している。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「7digitalといえば音楽配信のバックヤードを提供している知る人ぞ知るイギリスの会社だが、昨今のスーパーファンに必要な機能もバックヤードで提供を始めている。新しい音楽サービスとして榎本がイチオシのStationheadも7digitalをバックヤードに使って、新譜のオンライン・リスニングパーティーを開くアーティストにライブコマースを提供している。7digitalは元々、楽曲ダウンロード販売の老舗だったがiTunes Music Storeの席巻でB2Bビジネスに方針を切り替えて生き残った。今ではDLだけでなくストリーミング、スーパーファン、ライブコマースなどを際にバックヤードのシステムを提供しているので、音楽アプリを企画中あるいは機能追加を考えている担当者の方は、導入を検討してみてもいいかもしれない」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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