アーティスト・グッズが売れない?物販成功の5つのヒント アーティスト400万組利用のReverbNation

バンドラボ(BandLab)傘下のアーティストサービス・プラットフォーム「ReverbNation」が、インディーズ・ミュージシャン向けに、マーチャンダイズの制作・発売のヒントを紹介している。
1. ブランディングだけでなく、感情をデザインする
バンド名やロゴだけでは不十分。優れた商品にはファンに何かを感じさせるストーリーがある。歌詞、内輪のジョーク、コミュニティーで共有されている経験などを活用したり、自分が着たくなるデザインか考えたりしよう。
2. 1つか2つのキラーアイテムから始める
全てのサイズ、色、製品タイプを提供しようとしない。プレミアムTシャツ1枚、小さな利益率の高い商品(ステッカーセット、エナメルピン、帽子など)1点、特定の曲や瞬間に関連した限定品などを用意。
3. 限定にする(そうでなくても)
人は損をすると思ったときに買う。「わずか50枚」「この色が復活することはない」など希少性を持たせる。
4. 使用風景を見せる
白い背景にモックアップを掲載するだけではだめ。自分でモデルになってみたり、友人やファンに写真を送ってもらったり、公園やリハーサル、スタジオでカジュアルな写真を撮ったりしよう。
5. ストーリーと共に販売
マーチャンダイズを、新作リリースやツアーなど、「ある瞬間」に結びつけよう。「新しいシャツが入荷!」の代わりに、「このシャツは、6週間声を失ってから初めてレコーディングした曲のもの。これを着るたびに、ここにたどり着くまでに何が必要だったかを思い出すんだ」といった具合に。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「アーティストグッズが売れず在庫を抱えている?世界で400万組以上のアーティストが使うReberbNationがアドバイス。(1)Tシャツにロゴをつけただけにしていないか=共有するストーリーがない(2)ラインナップに限定品がちゃんと入ってるか(3)アーティストが身につけたポップは出してあるか(4)「新しいTシャツ入荷!」という風にぞんざいになってないか」。歌詞と同じでファンはアーティストのストーリーを求めている「このシャツは、6週間声を失ってから初めてレコーディングした曲のもの。これを着るたびに、ここにたどり着くまでに何が必要だったかを思い出すんだ」という風に必ずストーリーを付けるように考えてみよう(※プレスリリースもそうです。リリース日決定とかツアー開始など情報の羅列では数ある記事に埋もれます)。ストーリーはブランド戦略の基本だが近年、欧米で音楽プロモーションのプランニングでも基本にもなっている」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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