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著作権侵害で提訴された音楽生成AI「Udio」、アップデート発表 スタイル・リファレンスの新機能など

ビジネス 海外

AI音楽生成プラットフォームのUdioは3月31日、アップデートを発表。既存曲の「サウンド・アイデンティティー」を反映した新曲を生成できる「Styles」をローンチした。 

この機能は、オーディオ・サンプルをアップロードすることで、同じような楽器編成、トーン、フィーリングを維持した曲ができあがる。広告や映画音楽、BGMなど「音の一貫性が不可欠」な分野で活用が見込まれている。 

「アーティストや権利者を保護するため、ユーザーが所有または管理するコンテンツのアップロードのみをサポートしている」としているが、順守を確認する方法には触れていない。 

同社は併せて、既存のAIモデル「v1.5」をアップデート(v1.5 Allegro)。品質や一貫性を損なうことなく、出力が最大30%高速化したという。 

Udioは昨年6月、同業Sunoとともに、ライセンス契約なしに著作権で保護された音楽を訓練に使用している疑いで、全米レコード協会(RIAA)から提訴された。Udio側は「フェアユース(公正な利用)」を主張している。 

(文:坂本 泉)  

榎本編集長「Udioがじぶんの曲を元に新曲を生成できるAI、「Styles」を公開。映画やBGMなど一貫性が欲しいときに有効という。ただ記事に指摘があるように他人の曲を放り込んでも生成できてしまうが、規約での縛りぐらいしか対策はないようだ。とはいえこうした自分の作品を学習させる方向はどの領域でもAIでも模索されており、これは創作支援なので音楽産業のAIに対する方針と一致している」 

 

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。