SoundCloud、月額3.25ドルのプラン「Artist」導入 新進気鋭のミュージシャン向け
SoundCloudは12月17日、新たな定額プラン「Artist」を導入すると発表した。新進気鋭のミュージシャンが、簡単かつ手ごろな価格で自分の音楽を世に送り出せるよう支援する。
Artistプランは、「Basic」とプロ・アーティスト向けの「Artist Pro(旧Next Pro)」の間の、ギャップを埋めるプランで、米国では月額3.25ドル(年間39ドル)。従来のNext Proと同じサービスの多くを提供するが、Artist Proの8.25ドルよりもかなり低価格だ。
計3時間分のアップロードや、60以上のプラットフォームへの2曲の配信と収益化、1回のAIマスタリング、2曲のプロモーションとプレイリスト登録などが含まれる。
同社はこのプランを「プロフェッショナルな音楽配信につきものの多額のコストをかけず、初めてレコーディングでも、ファンベース構築でも、成功に必要なツールを提供する」と説明。オーストラリア、カナダ、ニュージーランドで試験展開し、「有望な結果を得た」という。
SoundCloudは、買収したRepostプラットフォーム上に構築したアーティスト・サービス・プラットフォームを、2022年にSoundCloud for Artistsとしてリブランディングした。以来、新たな収益化ツールやマーチャンダイズストアなど、アーティスト向けサービスの充実を図っている。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「ここ1年のSoundCloudの変革は目を見張るものがある。TuneCoreのようにSpotifyなどへ配信を可能にするArtist Plan(月額8.25ドル)を始めたほか、アーティスト向けの生成AIをミキシング、マスタリング等で拡充。音楽配信時代の最大の課題である膨大な楽曲のなかでの埋没に対して注目すべき楽曲をプッシュするアセンディングも始めたが今回、セミ・プロ向けに月額3.25ドルでサブスクへの配信やプロモーションを2曲やってくれる「Artist」プランを発表した。今年はSoundCloudが化けると思うので注目してほしい」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。
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