IMCJ新体制を発表、インディペンデントレコード事業者らのグローバル展開促進へ

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Independent Music Coalition Japan(IMCJ)

Independent Music Coalition Japan(IMCJ)は、代表理事 上出卓(現創設者名誉顧問)の任期満了に伴い、山下雄史氏(KSR 代表取締役社長)、大石征裕氏(デンジャー・クルー・エンタテインメント 取締役)の両名を新理事長として選任した。

IMCJは、インディペンデントレコード事業者の国際機関WIN(Worldwide Independent Network)の日本における会員団体であり、そのネットワークを活用した他国団体との連携、知見の共有、公平な競争環境の整備を通して、会員者の音楽ビジネスのグローバル化を支援、促進する業界団体。今期で第5期を迎えるにあたり、目的のさらなる推進のため体制を一新し、各種委員会を設立。他団体との連携強化や、グローバルネットワーキング、情報発信、セミナーの開講等を拡充する。

新体制の第1弾として、10月19日・20日にアジアパシフィックミュージックサミットを開催。東アジア、東南アジア、オセアニアの各地域TA/レーベルと連携し、各国市場のトレンドをレポート。アジアパシフィック地域をEU、南米に次ぐインディアライアンスとするための展望をまとめる。

今後もWINとのさらなる連携強化や、パフォーマンスライツ、グローバル市場におけるコピーライトマネジメントの普及啓蒙、Music Ally Japanと連携したデジタルマーケティングの支援など、日本の音楽コンテンツのグローバル化を促進するとしている。

就任挨拶

理事長 山下雄史氏

このたび、IMCJの共同代表理事を拝命しました。長年国内インディーズレーベルの運営を行い、フィジカルからデジタルの時代の移行を肌で感じて来ましたが、いよいよ、日本もサブスクプリクションサービス、ストリーミングサービスが成長期を迎え、昨今のインターネットの普及によりボーダレス化が進みグローバル化の波が押し寄せて参りました。国際的インディペンデント団体WINの日本の公式窓口としてのIMCJでは、音楽分野の第一線で活躍し続けているアーティスト/クリエイターが望む音楽の未来や第一線で活躍し続ける苦労、日本と海外のマーケットを比較して問題視している点など、総合的な知見/情報をもとに、アーティスト/クリエイターの「長期的な価値」「継続的な音楽活動」のサポートに努めて参りたいと思います。
また、アジア諸外国の音楽マーケットを1つにすることで、アジア地域におけるマーケットの発展、交流、欧米各国との連携をより強化にしていきたいと思います。

理事長 大石征裕氏

IMCJは十数年に亘り海外との交流などを推進されてきた上出さんのご尽力により2017年に設立されました。またこの4年間、国際的なインディペンデント団体であるWINの元、押し寄せるグローバル化の風の中、特にインディーズの視点でご指導いただきました。上出前代表の「堅忍不抜」の精神の元、本団体を牽引されてこられましたことに心からの敬意と謝意を表したいと存じます。
IMCJの本分はグローバル市場における情報の共有と日本音楽コンテンツのグローバル化ではありますが、WINのメンバーとして、アジア圏においての役割を担うとともに、変わりつつあるインディーズ・アーティストのニーズに応えるべく、まずは海外とのコミュニケーション力を高めて参ります。
文末になりますが、本年8月に行われました新執行部理事会において、山下さんと共に理事長を拝命いたしました。私がどこまでお役に立てるかわかりませんが、若き山下理事長を支える役目として邁進して参る所存です。

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