映画「八つ墓村」の楽曲やバレエ音楽「河童」を作曲した、芥川也寸志の生誕を祝ったコンサートをニコニコ動画で初公開

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『芥川也寸志生誕90年メモリアルコンサート』

『芥川也寸志生誕90年メモリアルコンサート』

2020年6月6日(土)・13日(土)21時より、ニコニコ動画のスリーシェルズチャンネルにて、『芥川也寸志生誕90年メモリアルコンサート』が初公開されることが決定した。

本コンサートは、日本映画の傑作を音楽で支えた作曲家・芥川也寸志の生誕90年を記念し、2015年に開催された。芥川の映画音楽「八つ墓村」「八甲田山」「鬼畜」や、NHK大河ドラマ「赤穂浪士」などを組曲化、また、幻の傑作バレエ「Kappa」「小管弦楽のための組曲」「NHK幻のテーマ音楽集」などを発掘復元した。美しいメロディー、アレグロとリズムの楽しみが満載のコンサートとなっている。

「たたりじゃ~!」の流行語でも知られる金田一耕助シリーズの映画「八つ墓村」は、映画音楽としても日本映画史に残る傑作で、芥川本人も「私の映画音楽の集大成である」と語っている。「八つ墓村」の失われたスコアを、徳永洋明が映画のサウンドトラックから執念の耳コピで復元した部分も、楽譜を制作し、上演した入魂の演奏となる。

『芥川也寸志生誕90年メモリアルコンサート』の模様

『芥川也寸志生誕90年メモリアルコンサート』の模様

そして、今なお人気を誇る映画「八甲田山」(1977)もこれまで演奏されたものとは違う新構成の組曲となっている。映画「鬼畜」(1978・松本清張原作)組曲は、貴重なストリートオルガン(今江望が復元)の演奏も入った貴重な版だ。

また、バレエ音楽「河童」(1951)にも注目したい。これは、芥川龍之介が晩年に書き上げた傑作「河童」を原作とするバレエに、息子である也寸志が音楽をつけた作品。時を越えた親子共演となる。アレグロ、リズムの愉悦が満載で、芥川には珍しい「ルンバ」やジャズ的なフィーリングを発揮した部分もある。本コンサートでは、清道洋一によって復元構成され、組曲としてよみがえった。

『芥川也寸志生誕90年メモリアルコンサート』の模様

『芥川也寸志生誕90年メモリアルコンサート』の模様

そのほか、幻の音楽の復活となるNHK大河ドラマ「赤穂浪士」組曲や、日本のテレビ放送の最初に流れた「NHKテレビオープニングテーマ」など貴重な楽曲も披露される。

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