アヴィーチー、追悼コンサートのアーカイブが公開、遺作『TIM』収録曲の新ヴァージョンも配信開始

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アヴィーチー

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アヴィーチーの追悼トリビュートコンサート『AVICII TRIBUTE CONCERT FOR MENTAL HEALTH AWARENESS』が日本時間の12月6日(金)午前5時から全世界でライヴストリーミングされ、そのアーカイブがYouTubeとFacebookにて公開された。

本コンサートは2018年に死去したエレクトロ・ダンス・ミュージック界のスーパー・スター、アヴィーチーを追悼するために、スウェーデンのストックホルムにあるフレンズ・アリーナで開催されたトリビュートコンサート。過去にアヴィーチーの楽曲に参加したリタ・オラ、アダム・ランバート、アロー・ブラックらの合計19名のシンガー達が30名のバンド・メンバーと共に出演し、チケットは発売開始から30分でソールドアウトとなっていた。

またコンサートの前日、12月5日(木)にはアヴィーチーの遺作として今年6月に発表されたアルバム『TIM』の最後の楽曲として収録されている「Fades Away (feat. Noonie Bao)」の新ヴァージョン、「Fades Away feat. MishCatt (Tribute Concert Version)」が配信となった。

「Fades Away」を共作したメンバーの1人であるJoakim Bergは今回の新ヴァージョンのリリースにあたり、以下のように語っている。

「この曲はTim(アヴィーチーの本名)、Carl Falk、Joe Janiakと僕が2018年春に一緒にセッションをしている中で最初にできた曲なんです。TimとJoeはこの日に初めて知り合ったんだけど、TimはとにかくJoeの声と雰囲気をとにかく気に入っていました。60年代~70年代のバンドやアーティストたちがポップのジャンルを扱っているにもかかわらず、彼らの曲の中に何とも言えない不思議さがあることについて話していました。ひとえに高揚的な曲が多かったからですね。この会話がきっかけで“Fades Away”のアイディアが浮かんだんです。
   
Carlがシンセサイザーで盛り上がるコードを弾いて、JoeがTimとリズムに合わせて歌い始めました。それが曲の一節になって、そこからはすぐに曲作りが進んでいきました。ある程度のコードのイメージとドロップ前の“Fades Away”と歌うパートのメロディの始まりは浮かんでいてて、この部分はすごく60年代的なコードで少し変なんですが、綺麗に仕上がっているんです。TimとJoeがメロディを仕上げて、その後に歌詞を思いつきました。
   
ドロップの時のスタッカート調のギターは、JoeとCarlがアコースティック・ギターで弾いていて、Timがキーに合わせたメロディを思いつき、それをCarlにすごく早く弾かせたんです。強いアクセントとかなり明確なリズムを指定されていたから、すごく弾くのが難しそうでした。でも、とても素晴らしい音で、とにかくそれを見ている側としては笑えました。Timは「Don’t love it, How it all just fades away」の歌詞がとにかく大好きでした。
   
今でこそ悲しい曲に聴こえてくるかもしれないですが、スタジオにいた僕らにとっては、この曲を書いていた時はとても気分が上がったし、楽しい気持ちでやっていたんです。のんきに明るい気持ちでこの曲を書いていて、よく笑い合ったり、冗談を言い合ったりしていたから、僕にとって“Fades Away”は、いつまでも前向きな曲であり続けます。変化を受け入れること、時間が過ぎ去ること、そして今自分にあるもので最高のものを創り出すことについて歌う至ってシンプルな歌なんです」

「Fades Away feat. MishCatt (Tribute Concert Version)」はApple Music、Spotify、iTunes Storeをはじめ、アヴィーチーの公式サイトで聴くことができる。

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